大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会は27日、大阪府庁前から大阪城公園までの大阪市内のコースで行われ、星岳(コニカミノルタ)が初マラソンの日本最高記録となる2時間7分31秒で優勝した。

日本陸連の瀬古利彦副会長は、星らの走りを、次のように評した。

星岳初マラソン日本最高記録V 川内らMGC出場権を獲得/大阪・びわ湖統合大会詳細>>

星は素晴らしかった。初マラソンでこのタイムは見事。苦しい後半にアップダウンがあり、折り返しが多い難コース。特に折り返しは出力を落とし、再び上げなければならない選手にとって嫌なもの。このコースを制したことも大きい。

星や浦野の活躍は、全体の底上げにつながる。箱根駅伝でも特別な選手ではなかった。レースを見て「自分もマラソンに挑戦したい」と思った選手も多いはず。伝統のびわ湖が生まれ変わったマラソンで、新しい力が出てきたのはうれしい。

もっとも、星の好結果はノーマークだからこそともいえる。前2人の駆け引き時に後方で待機するなど、展開にも恵まれた。フロックでないことを示すには、走りを再現できるかどうか。期待される中で勝つのが、強い選手。3回目のマラソンまでが本当の勝負だ。

初マラソン組の活躍とともに、ベテラン勢の頑張りも注目したい。具体的な目標としてMGCがあることで、マラソンが活性化している。外国人選手が参加するようになった時のレースでも、この勢いが続いてほしい。(84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪代表)