女子は青森山田が1時間9分29秒で3年ぶりの優勝を果たし、仙台育英は1時間10分33秒で2位。

青森山田が東北女王の座を3年ぶりに奪還した。最終5区のルーシー・ドゥータ(1年)が、5キロを15分46秒で走り区間賞。中継所ではトップと21秒差の2位で発進も、すぐさま逆転した。ハイペースで刻んでいき、両手を広げながら1時間9分29秒でゴール。2位仙台育英には1分4秒差をつけた。対馬千紘主将(3年)は「それぞれの区間で粘ってきた結果が、この成績につながったと思います」。全5区間で区間3位以内をキープ。安定したレース運びが光った。

1区・対馬主将が流れをつくった。駅伝で6キロ初挑戦だったが、号砲直後から先頭争い。目標の20分00秒には届かずも、20分9秒で区間3位。トップと8秒差に肉薄した。「区間賞でタスキを渡そうと思っていたので、少し悔しいですが、自分の全力は出し切れました」。2区・吉原莉胡(3年)が区間3位、3区・今絵里南(3年)が区間賞(区間新)、4区・立花来星々(1年)が区間2位、5区・ドゥータが区間賞。それぞれが役割を全うした。

青森山田が東北駅伝を制した19年は、全国駅伝で過去最高の5位入賞を果たした吉兆データもある。今春から都大路での入賞に照準。対馬主将を中心に「やるときはやる、楽しいときは楽しく」とメリハリのあるチームづくりを意識し、練習に励んできた。全国駅伝では「8位入賞は絶対にしたくて、あわよくば山田の最高順位である5位を超える成績を目指していけたらなと思います」。貪欲に1つでも上の順位を狙う。【山田愛斗】