スポーツメーカーのミズノが8日、大阪市内で、寝具の新製品イベントを開催した。イベントには、男子やり投げで昨夏の世界選手権(オレゴン)9位のディーン元気(31)が出席。「筋肉で凹凸があって体重も100キロ前後あるけど、身体にぴったりフィットしてくれる」と喜んだ。

30代に突入したディーンは、寝具選びにもこだわりを持っている。「スクワットでも腰をそって、効かせたいところに効かないのはだめ。腰が浮いてる状態で寝るのはそれと一緒」と説明し、普段から肩や臀部(でんぶ)に負担が集中しない寝具を選ぶよう意識していると話す。

今回ミズノが発表した新シリーズ「MIZUNO SLEEP」のフィジカルサポートマットレスは、身体にかかる負担軽減が追求されており、身体の部位に合わせて形状に工夫が施されている。実際に自宅で数日間使用したディーンは「身体がイーブンに浮いてる感じがする」と寝心地の良さをアピール。

12年ロンドンオリンピック(五輪)後に腰や脇腹を負傷し苦しんだからこそ、ケア、回復に強く意識を向けるようになった。「意識しすぎたら苦しくなっちゃうので、ちょっとしたことの積み重ねを心がけてます」。

寝具はもちろん、寝る前にできるだけスマートフォンを見ない、400~500ミリリットルの水を飲むなど「マイルール」を作って身体のケアに努めている。

睡眠にはこだわっているものの、海外遠征時には完璧を求めることが難しい場面もあった。「1年の半分は海外」という生活。工夫するにも限界があったが、同製品は薄くコンパクトで、持ち運びできる収納バッグも同封されている。

ディーンは今後、海外で試合出場を重ねる。

14日にバーボヌルミゲームズ(フィンランド・トゥルク)、17日にクオルタネゲームズ(フィンランド・クオルタネ)に出場予定。30日のダイヤモンドリーグのローザンヌ大会への出場も交渉中。「ぜひ持って行きたいですね」と喜び、新しい遠征の“お供”に期待感を示した。【竹本穂乃加】