アメフトXリーグ・ノジマ相模原ライズのチアリーダー「Suns(サンズ)」は、観客参加型の応援でチームを盛り上げる。ライズは、日本一に2度輝いた名門オンワードオークスの解散を機に誕生した。日はまた昇る-。チーム名に込められた思いを、Sunsの8人のメンバーも共有している。
ライズは2009年、解散したオンワードオークスの所属メンバーが中心となって再結成した。チーム存続を願う3万8271人の署名も、メンバーの決断を後押しした。チーム名は公募で、名付け親は地元、相模原市の小学生りせちゃん。再び立ち上がってほしいという願いと、自分の名前から「RISE(ライズ)」と命名した。
チアリーダーSunsも、オンワードのメンバーが主体となって再結成した。チームスピリットは「Sunshine(サンシャイン)」。太陽のように光り輝くチアリーダーとして、チームを勝利へ導くという意味が込められている。
スタンドのファンと一体となった観客参加型の応援スタイルを大切にしている。ファンはチアスティックを持って、サイドラインにいるチアと同じ応援パフォーマンスをする。ファンとチアで相模原の名前を一緒に呼んで応援をする「相模原コール」では、チーム名の頭文字Sの文字をチアスティックで作る。
キャプテンのEriは「ファンの方の応援があったからこそ、現在のチームが存続しています。だからこそ、チームを見守ってくれているファンの皆さんと一緒に試合を作り上げ、選手の後押しをして、勝利をつかみたい」と話す。
再結成したチームはXリーグ3部からのスタートとなったが、11年に1部昇格。現在は優勝を狙える位置まで来た。
「メンバー全員が、日本一になることでファンの皆さんに恩返ししたいと思っていますし、ファンの皆さんを含めたライズファミリー全員で、もう1度(ジャパンXボウルの行われる)東京ドームの地に立ちたいです」(Eri)。
オンワード時代の輝きを再び取り戻すべく、Sunsがチームに勝利の光を照らし続ける。【元NFLチアリーダー松崎美奈子】
◆ノジマ相模原ライズチアリーダーズ「Suns」09年創設。メンバーは現在8人で。トライアウトを年に2回開催しメンバーを決定。都内、相模原の2カ所で週に2回、約3時間の練習を行っている。