どーもです。連日紹介してきた本間ゴルフの最近モデル「T//WORLD GS」シリーズですが、今日紹介するアイアンがオオトリです。ウッド系はすべて想像の斜め上をいく性能でしたが、さすがにアイアンは各社ぶっ飛び系モデルを出していますからね~!! 異彩を放つモデルが存在しにくい時代ですが、果たしてこのアイアンはどんなアイアンなのでしょうか。早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


構造的にはポケットキャビティですが、#8以下はディープアンダーカットになっているようです。トゥ・ヒールにウエートを振っているので、ミスヒットの寛容性が高そうな印象でした。

フェースはセミラージ。形状的には、なんか独特ですよね。リーディングエッジの丸みは、多少ダフっても抜けが良さそうに見えます。

ソール幅は広め。リーディングエッジの丸み加え、この幅は多少ダフっても滑ってくれそうですね。そして、フェース寄りにはミゾが刻まれています。これは「バリアブルワイズスリット」という名前ですが、トゥ側の幅が広がっているのがミスのようです。

ネックはセミグース。ボディも厚みがあって、低深重心モデルだと視認できると思います。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードが厚めで、全体的にはややボッテリしたイメージでした。見た目でロフトが立っているのもわかりますが、それでも球が上がりそうなイメージを持たせてくれのがいいですね!!

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角29度、ライ角62度、長さ36.625インチ、総重量416g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップもやや細めでした。ワッグルしてみるとヘッドの動きはまずまずで、素振りしてみると切り返しで、わりとヘッド重量を感じやすいイメージでした。


実際に打ってみると、つかまりがかなりいいモデルのイメージでした。腐れフッカーのボクが、右に打ち出せないという事態でした。ややアウトサイドインを意識して、インパクト後にフェースが返らないようにと強く意識して、動画のようないい感じの軽いドロー系が打てました。普段通りの振ると、やや左に打ち出してそこからフック!! このアイアンは試打でちょっと苦戦したかなぁ(汗) 29度とストロングなので、飛距離的にはまぁ、こんなもんでしょうね。ちなみに、スピン量も少なめでした!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS38.4m/s、初速49.0m/s、打ち出し角15.7度、バックスピン量4208.6rpm、サイドスピン-768.3rpm、飛距離174.2y

【ベスト】

HS38.4m/s、初速48.9m/s、打ち出し角15.3度、バックスピン量4012.6rpm、サイドスピン-753.9rpm、飛距離175.1y


打感は弾き系。音も「パチン!」といかにも弾いているような軽快な音でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、高めの中弾道イメージでしたが、ロフト角を考えれば高弾道といっても過言ではないでしょう。スピン量も少なめで、ランも含め飛距離が期待できそうなモデル。でも、正直な感想は止まらなそうって…!?


出球傾向は、ボクのスイングでフック系。腐れフックとまでは言いませんが、かなりつかまりはいいモデル。ボク的にはアウトサイドインとフェースを返さないことを意識する必要のあるモデルでした。


振り感的にはかなりニューラル。切り返しでヘッド重量を感じやすいので、ヘッドを感じでそのまま落としてプレーンに乗せられるイメージですが、ボクの場合はそこからフェースを返さないようにするという作業が必要でした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。ウッド系は程よいつかまりだったようにも感じましたが、このアイアンはめっちゃつかまりがいいモデルに感じましたね。いわゆるオートマチックにつかまるアイアンだし、球の上がり方も、ロフト角を考えれば充分クラブが上げてくれるモデルでした。ウッド系同様スイングタイプを問わずに使えそうな雰囲気でしたが、かなりヘッドが返りやすいのでスインガータイプでコックが早めにほどけてしまうアーリーリリース系のスライサーにいいかもしれませんね。


「T//WORLD GS」シリーズは、まさに打ちやすさと飛距離を兼ね備えたモデルであることを体験できました。特にウッド系の強弾道かつヨレ感のない弾道はマジで魅力的!! レンジで打った限りでは、真剣に「欲しいかも…」と物欲がふつふつとしていますw こういう重量帯を視野に入れる年齢になってきたのかもしれないということを、そろそろ受け入れたほうがいいのかなって、考えさせられる試打でした。オーダー対応のシャフトがあと2モデルあるので、機会があればそっちも試してみたいなと思います。アイアンは今流行のストロングロフトのぶっ飛び系ですが、ボク的にはウッド系よりもよりオートマチックにつかまるイメージでした。ボクレベルには「T//WORLD」シリーズではなく、この「T//WORLD GS」の方が合っているのかな…なんて新年早々悩まされたシリーズでした。

<本間ゴルフ「T//WORLD GS」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:9▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:10

■ヘッド:【#4~7】ボディ=17-4プラス+内部タングステン、フェース=AM355P【#8~SW】ボディ&フェース=17-4プラス

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7、R=94.5g/1.9/中調子)、「NSPRO Zelos FOR T//WORLD」(S=79g、R=77g/未発表/先中調子)。カーボンシャフト「SPEEDTUNE48」(S=58g、SR=56.5g、R=53g/4.0/先中調子)

■価格:スチールシャフト装着モデル5本(#6~#10)セット10万4500円、単品(#4、#5、#11、SW)各1本2万900円。カーボンシャフト装着モデル5本セット12万1000円、単品各1本2万4200円。※すべて税込価格

■発売予定日:2021年1月29日