どーもです。今日からは本間ゴルフ「T//WORLD TR20」シリーズのアイアンを紹介します。先代は「TW747V」「TW747Vx」「TW747P」と3モデルありましたが、この「TR20」では「TR20V」「TR20P」の2モデル。追加モデルもありますが、それは後日します。今日紹介するのは「TR20V」アイアンです。さっそく、いってみましょう!


とその前に、な、なんと「TW747V」を試打していなかったことが、今更ですが、判明しました。昨年2月頃に発売されていたようですが、全く認識していませんでした。冒頭リンクできていないのは、そういう理由です。で、この「TR20V」は「TW747V」の操作性と「TW747Vx」の直進性を兼ねたモデルのようです。


まずは見た目から。


構造的にはキャビティタイプ。バックフェース下部ですが、中央部辺りがえぐられていますよね。これによってトゥ側の重量がアップしているようにも見えます。この発想は過去にないような気がします。ボクの記憶はアテになりませんが、見た記憶はなく、斬新なモデルかもしれません。

フェースはややコンパクト気味かな。「TW747V」を見ていないので比較できませんが、「TW747Vx」よりはトゥが寝ていたように見えました。

ソール幅は顔の大きさに対して適当だと思います。でも「TW747Vx」よりは気持ち広めかな。「TW747Vx」で設定されていたリーディングエッジの削りはなくなっていました。

ネックはほぼストレート。ボディ自体は、よりコンパクトになっていました!

構えてみるとこんな感じ。トップブレードの処理が今回は角張っているので、丸みがあった「TW747Vx」よりも厚みがあるように見えますが、これは処理の仕方の問題でしょうね。よりコンパクトに見えるのは気のせいかな…!?

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 FOR T//WORLD」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角32度、ライ角62.5度、長さ37インチ、総重量423g、バランスD2。シャフトスペックは、重量106.5g、トルク1.8、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまず!! グリップは太めが好きなボクがちょうどいい感じの太さでした。ちなみにこのグリップ、ドライバーでは触れませんでしたが、左手部部分がやや柔らかめでしっかりグリップできるような印象でした。シャフトはT//WORLD専用開発モデルですが。ベースは恐らく「NSPRO MODUS3 TOUR105」(以下105)かと思われます。「105」とは別モノといった感じで、ワッグルしてみてもヘッドの動き方は「NSPRO950GH neo」をもう少ししっかりしたような感じかな。でも、素振りしてみると、「105」のようにシャープに振れる印象でした。


実際に打ってみると、確かに直進性は意識しているように感じました。このクラスのキャビティアイアンだとやや強めのドローが出ることが多いのですが、この「TR20V」はボク的にはほぼ真っすぐに打ち出して、そこからドロー系という弾道でした。〝TW747Vxの直進性〟と言っていますが、試打時のサイドスピンはもれなく1200rpmオーバーだったので、ボク的にはより直進性が高かったです(笑) ロフト角32度なので、一昔前のロフトに近いイメージですが、それでも170yオーバーは「なんで、そんなに飛ぶの!?」といった感じ。見た目でもスピン量が少なめ。スカイトラックデータでも3球平均4800rpm辺りなので、ほぼ間違いなく低重心モデルだと思います。何はともあれ、飛距離と打ちやすさを兼ね備えたモデルであることは間違いありません!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS38.9m/s、初速49.5m/s、打ち出し角16.6度、バックスピン量4803.7rpm、サイドスピン-881.1rpm、飛距離172.8y

【ベスト】

HS39.3m/s、初速50.0m/s、打ち出し角16.2度、バックスピン量4851.9rpm、サイドスピン-1128.7rpm、飛距離173.6y


打感はマイルド系。インパクトで、適度なボールのつぶれ感を感じられるモデルです。音は澄んだ中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には高弾道。キャビティアイアンにしてはガッツリ球を上げてくれるイメージでした。前述通りスピン量は少なめ。このロフトで、行っても5000rpmは少なめだと思います。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。プッシュアウト傾向が強いボクが、それほど右に打ち出す傾向はなく、ボク的にはやや右に打ち出して、そこからドローというイメージでした。


シャフト挙動ですが、恐らくベースモデルの「105」とは全く別の動き方な上に、「105」ほどの硬さがなかったように思います。イメージ的に手元のタメ感がなく、ニュートラルにしなるイメージ。ボク的には「NSPRO950GH neo」に近い動きに感じました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS42~43m/s以上にオススメかな。先代「TW747V」の操作性と「TW747Vx」の直進性を兼ね備えたモデルとの触れ込みでしたが、ボク的には後者の性格がより強そうかなって。「TW747V」を実際に打ってないので、その操作性がどんなものかわかりませんが、「TW747Vx」ほど操作性は意識していないように思います。とはいえ、ボクレベルである程度は扱えそうなイメージも持たせてくれるモデルですね。90切りを目指すレベルなら充分使いこなせそうかなと思いました。

<本間ゴルフ「T//WORLD TR20V」アイアン>

■KAZ’ sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9▽操作性:9▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:S20C

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO MODUS3 FOR T//WORLD」(X=109.5g/1.6、S=106.5g/1.8、R=103.5g/1.8/中調子)、「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7、R=94.5g/1.9/中調子)。カーボンシャフト「VIZARD IB-WF85」(X=92.0g/3.55、S=90.5g/3.60、SR=89.0g/3.65/手元調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル6本(#5~#10)セット14万5200円、単品(#4、#11)各1本2万4200円。カーボンシャフト「VIZARD IB-WF85」装着モデル6本セット17万1600円、単品各1本2万8600円。※価格は税込み