どーもです。今日紹介するのは、テーラーメイドのニューモデル「SIM MAX」シリーズのアイアン「SIM MAX OS」アイアンです。「OS」はOVER SIZE」の略でしょう。フェースの大きさがより大きくなった上で低深重心化も実現しているモデルだと思います。果たして「SIM MAX OS」アイアンの実力はいかに。早速、レポをお届けしましょう。


まずは見た目から。


バックフェースの「スピードブリッジ」は当然搭載していますが、それを支える部分がガッツリ下げられていました。それだけ低重心化を意識したというのを視認できますね。それと、若干直線的というか、角張ったイメージでした。

フェースは、セミラージ。「SIM MAX」アイアンよりも気持ち大きめですかね!

ソールはセミワイドですが、「SIM MAX」アイアンより広めです。トレーリングエッジの分広めに見えました。

ネックはセミグースですが、こちらも「SIM MAX」アイアンよりもグースは強めです。バックフェース下部中央がより厚めに確保されていますが、これはより深重心化を意識してでしょう。

構えてみるとこんな感じ。こうしてみると、ロフトはより立っているし、フトコロもより深く確保されているのですが、試打時には全く気付いていませんでした(汗)

今回試打したのは、スチールシャフト「KBS MAX85 JP」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角26度、ライ角62度、長さ37.25インチ、総重量411.5g、バランスD0。シャフトスペックは、重量94g、トルク1.8、先中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。でも、グリップは良い感じの太さですね。スチールシャフトですが、手でしならせてみると、やはり意外としなります。しなりポイントは中間から先にかけてで、ワッグルしてみるとまぁ、ヘッドの動き方は「SIM MAX」同様。素振りしてみると、ややヘッドが走るような感じもほぼ同様でした。


実際に打ってみると、まあ、飛びます!! 試打時はロフトが「SIM MAX」アイアンのよりも立っているのを気付かず、「おっ!!」となりましたが、実は2度立っていました。そう考えると、球が上がりやすいなと!! 見た目的には「SIM MAX」アイアンとなんらそん色のない上がり方でした。スピン量も少なめですね。ロフトが立っているのでスピンが減るのは当然ですが、4000rpm以下はなかなかの低スピンですね。ただし、よりつかまるように意識しているのか、ボクにはつかまり過ぎのイメージがあったのも否めません。フッカーにはあまりおすすめできないモデルに感じました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS39.7m/s、初速50.9m/s、打ち出し角16.6度、バックスピン量3838.6rpm、サイドスピン-988.0rpm、飛距離180.7y

【ベスト】

HS39.8m/s、初速51.0m/s、打ち出し角16.9度、バックスピン量3693.6rpm、サイドスピン-971.3rpm、飛距離182.7y


打感は弾き系。結構パチンと弾く感じだったのは「SIM MAX」と同様。もちろん、フェースの乗り感もある不思議な感覚も、です。音は高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、高弾道です。ロフトが立っている分、「SIM MAX」以上に球が上がりやすいと思います。もちろん、ロースピンの棒球系が打ちやすいモデルです!


出球傾向は、ボクのスイングでフック系。「SIM MAX」が〝振っていくと結構つかまる感覚〟でしたが、この「SIM MAX OS」は〝普通に振ってもつかまる感覚〟ですね。もちろん、基本性格的にはオートマチック系アイアンです。


シャフトフィーリングおよび振り感ですが、ヘッドが走って球を上げ、つかまえてくれる感覚はほぼ「SIM MAX」と変わりませんでした。


今回ボクが試打した限りで、このスペックでHS40~42m/s辺りにおすすめ。「SIM MAX」以上にクラブが仕事をしてくれるオートマチック系アイアンです。スイングで球をつかまえきれない方でもガッツリつかまえられるし、より飛ばせるモデル。持ち球的には、断然スライス系におすすめ。こちらは、フッカーはNGでしょうね。もちろん、ミスヒットの寛容性も高いです。「SIM MAX」アイアンをさらに扱いやすく、安心感に加え、飛距離も意識した、ちょっと欲張りなアイアンでした。


<テーラーメイド「SIM MAX OS」アイアン>

■KAZ’s インプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:10

■ヘッド:【#4~#8】450ステンレススチール【#9~AW】17-4ステンレススチール【SW】431ステンレススチール

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト(S=94g/1.8、R=92g/1.9/先中調子)。カーボンシャフト「TENSEI BLUE TM60」(S=59g/2.9、R=54g/3.1/中調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル5本(#6~PW)セット各9万円+税、単品(#4、#5、AW、SW)各1本1万8000円+税。カーボンシャフト装着モデル5本セット10万5000円+税、単品各1本2万1000円+税。

■発売予定日:2020年2月7日