どーもです。ヨネックスのニューモデル「Royal EOZNE」シリーズですが、今日紹介するアイアンがトリです。このアイアンですが、まあ、ぶっ飛びですわ~!! 先代もぶっ飛びでしたが、ニューモデルもぶっ飛び。確実に遺伝子を引き継いでいますね。最後にシリーズを総括しますが、まずはアイアンからいってみましょう。


まずは見た目から。


構造的にはポケットキャビティアイアンですね。先代「Royal EZONE」アイアンと比べてみると、ややトゥの高さが抑えられたようなイメージでした。

フェースはラージフェースですが、後ろから見てトゥが立っているような印象でしたが、前から見るとそうでもないのかなって(汗) リーディングエッジが丸みを帯びているからか、全体系は丸っぽい印象でした。

ソール幅はセミワイドですが、形状は先代とは全くの別モノ。真ん中よりもややフェース側を頂点にリーディング&トレーリングエッジへと傾斜がついたエッジになっていました。どう入っても抜けが良さそうなイメージ!!

ネックはグースネック。ボディも全くの別モノですね!! 先代ほど極端な形状ではなく、わりとノーマル系の形状になっていました。

構えてみるとこんな感じ。先代よりはややコンパクトになったような気もするけど、ブラック仕上げだからですかね!? 

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「RX-05RE」SRフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角27度、ライ角61 .5度、長さ37.5インチ、総重量345g、バランスC9。シャフトスペックは、重量39g、トルク3.8、先中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはかなり軽めで、グリップもかなり細め。この辺はシリーズ通して統一感がありますね。シャフトを手でしならせてみると、これまでのウッド系のSRに対して、意外にも結構しっかり感がある感じでした。しなりポイントは真ん中辺り。ワッグルしてみると、ヘッドの動きはかなり少なかったですね。素振りしてみると、シャフトがピンピンしている感じ。


実際に打ってみると、先代譲りの強弾道ですね。先代を体験していたので、耐性がついたのか驚きこそなかったけど、球の上がりやすさは進化していていましたね。ロフトは先代よりも1度寝ていますが、それ以上に上がりやすいイメージ。ロフト27度で打ち出し角18~19度は、「どんな重心なんだ!?」って、思わずツッコミを入れたくなるほど。ちょっとだけ気になったのが打感ですが、若干ですがカンカンした感じで硬さがあったかな。まあ、この辺は好みが分かれそうだけど、これだけ飛んでくれれば、すべて帳消しになったりしてw


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS40.3m/s、初速51.7m/s、打ち出し角18.2度、バックスピン量3891.0rpm、サイドスピン-785.6rpm、飛距離190.8y

【ベスト】

HS40.2m/s、初速51.5m/s、打ち出し角19.1度、バックスピン量3654.8rpm、サイドスピン-850.2rpm、飛距離192.3y


打感は弾き系。カンカンした感じのやや硬さを伴う弾き系で、球離れも速いイメージ。ボク的にはちょっと苦手な打感だったりします。音も高音系でした。


弾道はこんな感じで


スカイトラックの弾道データはこんな感じ

弾道的には高弾道で、ロフトを考慮すれば超高弾道でもいいくらい。スピン量も少なめで、いわゆるロースピンの強弾道です。手打ち系でもカーンと飛んでくれそうな気配でした。


出球傾向ですが、ボクのスイングで軽いドロー系。ウッド系のつかまりから腐れフックも織り込みましたが、意外にもアウトサイドインの意識なしでも腐れフックが出ませんでした。ヘッドとシャフトのマッチング良さそうですね。


そのシャフトフィーリングですが、長さの問題もあるかもしれませんが、ウッド系ほどしなりを感じませんでした。むしろピンピンした感じで、シャープに振れるイメージだったりします。あまり先中調子系の動きは感じなかったけど、あの球の上がり方は恐らくシャフトの影響も少なくないとは思うんですけどね…


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s以下にオススメ。オートマチック系ぶっ飛びアイアンであることは間違いありません。これは先代の遺伝子を引き継いでいますが、先代からの進化はズバリ球の上がり方だと思います。メチャクチャ上がりやすくなっていました。HSが落ちて手打ち系になったとしても、飛距離を維持できそうなイメージでした。このアイアンも、飛距離の低下で引退を考える前に、ぜひ1度試して欲しいモデル。いわゆるぶっ飛び系アイアンとは見た目も違って、違和感もないでしょう。女性が手に取れるコスメなのかはボクには分かりませんが、飛ばしたい女性にもオススメです!


同シリーズの総括ですが、どうしてもアイアンのイメージが強くなってしまいます。でも、シリーズを通してオートマチックに飛ばせるモデルだと思います。従来のコンセプトをしっかり引き継ぎ、進化させたモデルと言えるでしょう。「もしかしてボクが振れるのは43インチまでか?」なんてちょっと思っていましたが、取り敢えず46インチ以下なら振れるということも確認できて良かった~ってw 細かいフィーリングの違いで突っ込みたいところはありますが(例えばシャフトフィーリング)、そんな細かいことを忘れさせる飛距離性能があるモデルでした。

<ヨネックス「Royal EZONE(2021)」アイアン>

■KAZ’ sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:9.5▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:10

■ヘッド:【#5~PW】ボディ=S45C軟鉄+タングステンウエート+グラファイトハイブリッド+カーボンプレート、フェース=マイティマレージング鋼【AW、SW】ボディ=S45C軟鉄+グラファイトハイブリッド+カーボンプレート、フェース=マイティマレージング鋼

■シャフト(重量/トルク/調子):「RX-05RE」(SR=39g、R=37g/3.8/先中調子)※#7の場合

■価格:4本(#7~PW)セット13万2000円+税、単品(#5、#6、AW、SW)各1本3万3000円+税。