どーもです。今日からはキャロウェイのニューモデル「APEX」シリーズのUT&アイアンを紹介します。UTは2モデル、アイアンは3モデルをラインアップしていますが、なんと過去記事を検索してもUTが出てきません。ということは、試打できていないということです。そんなわけで、単体レポになります。まずは「APEX」UTからいってみましょう。


まずは見た目から。


パッと見も小振りで、「打てるのか?」ってところから入ってしまいました。なんだか、妙なオーラを感じてしまったのは、ボクだけでしょうか?

フェースはコンパクトで、形状的にも特殊ですね。なお、「EPIC SPEED」「EPIC MAX」FWに採用された「ジェイルブレークAIベロシティブレード テクノロジー」はこのUTにも採用されていました。

ボディはディープかつコンパクト。この見た目ですから、打つ前から妙なオーラを感じちゃいますよね~!

後ろ姿ですが、極端にトゥが上がった感じ。それだけつかまりも意識しているのでしょうが、ぶっちゃけ、違和感しか持てない形状でした。

構えてみるとこんな感じ。ボク的にはアメリカン・ハイブリッドですね。見た目からは、とてもボクが打てそうな気配は感じませんでした。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「MC 80 for Callaway」Sフレックス装着モデルの4H。スペックは、ロフト角21度、ライ角59度、長さ40インチ、総重量365.5g、バランスD1。ヘッド体積122cm3。シャフトスペックは5Hで重量79g、トルク2.2、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、普段スチールシャフトモデル使用なので、重量的には軽めですが、カーボンモデルとしてまずまずの重さかな。グリップもまずまずの太さでした。シャフトを手でしならせてみると、SフレックスらしいS。しなりポイントもほぼセンターでした。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方が少ないですね。素振りしてみるとクセのない振り感のイメージですが、見た目からの不安感が勝っている感じでした。


実際に打ってみると、最初の数球はトップを連発。ボクの場合、軽量モデルで起きがちな現象です。というわけで、低く長めのインパクトを意識しましたが、今度はフック!! 次は、左手主導を意識して若干ヘッドを右前に放り出すイメージでやっと良い感じのドローが打てました。何が言いたいか分かっていると思いますが、つかまりがかなり良いです。腐れフッカーのボクにはつかまり過ぎですが、スライサーにはいい武器になってくれそうです。飛距離的にはイメージ通りですが、いかんせんボクが苦手とするアメリカン・ハイブリッド的な見た目です。いい感じのショットが打てることが分かっても、どうしても目から入る情報を拭い去ることが出来ませんでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS40.6m/s、初速52.8m/s、打ち出し角15.8度、バックスピン量3578.5rpm、サイドスピン-383.9rpm、飛距離198.7y

【ベスト】

HS40.4m/s、初速53.9m/s、打ち出し角15.6度、バックスピン量3333.6rpm、サイドスピン-657.8rpm、飛距離202.4y


打感はちょっと特殊。系統的にはマイルド系なんでしょうけど…。表現が悪くなるけど、どことなく鈍くて重い感じなんです。音が低めだったことも影響していると思います。


弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータがこちら。

弾道的には、高めの中弾道。イメージ的には弾丸ライナー系。「APEX」は“頂点”ですから、勝手に高弾道を想定していましたが、そのイメージほど上がりやすさはありません。シャフトとのマッチングかもしれませんが、スピン量少なめの弾丸ライナー系はどことなく男前な弾道イメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系ですが、これはヘッドを右前に放り出すイメージをしてです。右手でたたくイメージだと、果てしなくフックしちゃいました。


振り感とシャフトフィーリングですが、クセがなく素直かつシャープに振れます。が、ボクの場合、どうしても球を上げようとする動きが入ってしまうのか、頭をぶったたくミスが多かったですね。まあ、これは全部ボクのスイングの問題ですけど!!


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s辺りにオススメかな。球の上がり方を考えると、最低限レベルブローで打つ必要はありそうです。特筆事項は、めっちゃつかまることですかね。ある意味フッカー厳禁かもしれません。ボクは苦手意識を拭いきれませんでしたが、アメリカン・ハイブリッドな見た目に抵抗がない方はぜひ挑戦してみてください!

<キャロウェイ「APEX」UT>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:8▽構えやすさ:6▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレススチール+トライアクシャル・カーボンクラウン+MIMタングステンウエート+スクリューウエート(8g)、フェース=カーペンター455スチール

■ロフトバリエーション:3H=19度、4H=21度、5H=24度、6H=27度

■シャフト(重量/トルク/調子):「Diamana for Callaway」(S=56g/3.5、SR=54g/3.6/中調子)。「MC80 for Callaway」(S=79g/2.2、SR=52g/3.8/中調子)。※5Hの数値

■価格:「Diamana for Callaway」「MC80 for Callaway」装着モデル各1本3万4000円+税