どーもです。今日紹介するのは、テーラーメイドのニューモデル「SIM2」シリーズ、「SIM MAX」ドライバーです。この「SIM2 MAX」は、カレドニアンGCで参加して試打ラウンドで、「TP5」「TP5x」のマッチングでともに約250yの飛距離をマークしています。そうなると、おのずと「飛距離を出さなきゃ!」と力んでしまいそうですが、その辺はなんとか抑えて挑みたいところです。というわけで、早速いってみましょう。


まずは見た目から


ソールデザイン的には「SIM2」ドライバーとほぼ同じですが、ウエートの位置がよりネック側に変更されています。当然つかまりを意識してだと思います。

そういえば先代「SIM MAX」ドライバーは、フェース後部のウエートはなかったですよね。

フェースはシャロー気味かな。「SIM2」ドライバーよりは確実にシャロー。形状的にはトゥ側下部にボリュームがある感じで、「SIM2」ドライバーよりも先代に近いかな。

ボディですが、形状的には「SIM2」ドライバーと変わりませんが、気持ち後部に長くなったストレッチバック形状に見えました。

後ろ姿です。ヘビーバックウエートが24gとなっていました。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は「SIM2」ドライバーと比べてもそれほど変わった印象はありませんが、まあ、気持ち大きめにはなっていたような気がします。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI BLUE TM50(‘21)」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角9度、ライ角56度、長さ45.75インチ、総重量300g、バランスD3。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは55g、トルク4.4、中調子。カチャカチャの試打ポジションはSTD。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはちょい軽め。グリップもやや細めで、「SIM2」ドライバーに比較すると確実に細め。シャフトも柔らかめで、手でしならせてみても結構しなります。「SIM2」ドライバーの「TENSEI SILVER」よりも柔らかめで、しなりポイントも中央よりもやや先寄り。ワッグルしてみると結構ヘッドが動く感じで、手元も気持ち柔らかめに感じました。素振りしてみても、インパクトに向かってヘッドが走りそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、「SIM2」ドライバーもやや球が上がりやすくなっていたイメージですが、この「SIM2 MAX」ドライバーは確実に上がりやすかったですね。先代は上がり方がいまひとつの記憶ですが、今作は確実に上がりやすくなってル印象でした。スピン量も3球平均約2500rpm辺りとボク的には適当量。先代はもっとスピン量が少なめのイメージだったので、より扱いやすさを意識した重心位置になっているのかもしれませんね。正直先代でも「ボクには厳しいかも…」なんて思っちゃいましたが、今回は、そんなボクでも扱いやすそうな印象でした。試打ラウンドでいい結果だったことを差し引いても、「これ、いいかも!!」な~んて感じましたね。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで、

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.0m/s、初速61.0m/s、打ち出し角16.0度、バックスピン量2540.4rpm、サイドスピン-214.1rpm、飛距離245.2rpm

【ベスト】

HS42.0m/s、初速61.1m/s、打ち出し角16.9度、バックスピン量2770.7rpm、サイドスピン-198.2rpm、飛距離246.1rpm


打感は柔らかめ。「SIM2」ドライバーとほぼ変わらないイメージで、音も中高音系でした。


弾道はこんな感じで、


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には高弾道。先代よりも上がりやすく、「上がりやすいクラブ=扱いやすいクラブ」と思っているボクにとって、これは大きな進化でしたね。動画弾道は上っ面のネック側に当たっていたような印象でしたが、それでもこれだけ上がってくれて、曲がりもこの程度なら、コースで結構な味方になってくれそうですね。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート。いわゆるオートマチック系ドライバーと比較すると、決してつかまりがいいとは言えませんが、「SIM2」ドライバーに比べれば確実にいいと思います。打ち出し角の差異はスイングに起因するものだと自覚していますが、そこからほぼ曲がらないのはちょっとうれしいかも。今更ですが、これもツイストフェースの効果なんですかね!?


シャフトフィーリングですが、結構しなります!! ボクレベルが打っても結構しなりますが、決して嫌なしなり方ではなく、クセがなくしなる感じでした。とはいえ、正直シャフトでつかまえるイメージがあまり感じられなかったんですよね。ぶっちゃけ、もうちょっとつかまってもいいのかなって思ったりもしたけど、まあ「SIM2 MAX・D」ドライバーを新設しているので、その辺とのすみ分けかもしれませんね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りがドンピシャですがHS38m/sあれば充分使えそうかなと思います。「球が上がりやすい」という意味での使いやすさはあると思いますが、いわゆるオートマチック系ドライバーと比べると、つかまりは決していいとは言えない感じでした。「SIM2ドライバーよりはいい」といった感じ。よって、この「SIM2 MAX」ドライバーもある程度スイングで球をつかまえられるほうが良さそうな気配はありました。その辺はカチャカチャで調整して、自分のスイングに合わせたカスタマイズも楽しいのかなって思います。

<テーラーメイド「SIM2 MAX」ドライバー>

■KAZ’s インプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ&フェース=9-1-1チタン&アルミニウムリング、クラウン&ソール=グラファイト・コンポジット、ヘビーバックタングステンウエート

■シャフト(重量/トルク/調子):「TENSEI BLUE TM50(‘21)」(S=55g/4.4、SR=53g/4.8、R=51g/5.0/中調子)。「ツアーAD HD-6」(S=66g/3.1/中調子)。「Speeder661 EVOLUTION VII」(S=66g/3.4/先中調子)。「Diamana TB60」(S=64g/3.7/中元調子)。

■価格:「TENSEI BLUE TM50(‘21)」装着モデル各1本7万6000円+税。「ツアーAD HD-6」「Speeder661 EVOLUTION VII」「Diamana TB60」装着モデル各1本9万4000円+税。