どーもです。今日紹介するのはテーラーメイド「SIM2」シリーズから、「SIM2 MAX」レスキューです。「SIM2」には2モデルのレスキュー（UT）がありますが、昨日紹介した「SIM2」レスキューは、ボクレベルでは全く歯が立ちませんでした。もちろん、この「SIM2 MAX」レスキューのほうがお助け感はあるはずですが、果たしてボクでも打てるのか？　異常なまでのレスキューに対する苦手意識が軽減できるのか？　さっそく、いってみましょう。

まずは見た目から。

「SIM2」レスキューを見た後だと安心がありますね（笑）。形状的には先代「SIM MAXレスキュー」とほぼ同じ印象でした。

フェースはシャロー。先代で“ハイブリッド顔”から“ユーティリティ顔”に変更されましたが、「SIM2 MAX」レスキューもユーティリティ顔でした。

ボディもシャロー。シビアさしか伝わってこなかった「SIM2」レスキューに比べれば安心感はありました。「SIM2 MAX」FWチックなボディに感じました。ミドルバックだった先代よりもヒップダウンしていて、より低重心化を意識しているのかもしれませんね。

後ろ姿です。言うまでもありませんが、「SIM2」レスキューとは別モノ!!

構えてみるとこんな感じ。何度も書いてすみませんが、「SIM2」レスキューとちがって「SIM2 MAX」レスキューには安心感がありますね!!　

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI BLUE TM60(‘21)」Sフレックス装着モデルの#4。スペックは、ロフト角22度、ライ角57.5度、長さ39.75インチ、総重量341g、バランスD1。ヘッド体積104cm3。シャフトスペックは63g、トルク2.9、中調子（※#3スペック）。カチャカチャの試打ポジションはSTD。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップもやや細めですが、「SIM2」レスキューのアンバランス感よりは「SIM2 MAX」のほうが安心感はあります。シャフトを手でしならせてみると、SらしいSですね。しなりポイントは真ん中辺り。ワッグルしてみても、自然なヘッドの動き方です。素振りしてみても、「SIM2」レスキューよりも気持ち良くシャープに振れそうな雰囲気でした。

実際に打ってみると、まず球の上がり方ですが、「SIM2」レスキューほどシビアではありません。スイングや当たり所によっては上がりにくい場合もありますが、それでもクラブが球を上げてくる感じがあります。打点もつかまりも気持ちお助け感が増していますが、それでもいわゆるオートマチック系ほどではない感じも、正直ありました。まあ、この辺は「SIM2」がいわゆるアスリートゴルファーをターゲットにしているということも関係しそうですけどね。ボク的にはアスリートモデルとして最低限の扱いやすさを意識したモデルのイメージかな。

スカイトラックの弾道データはこんな感じで、

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS40.1m/s、初速52.2m/s、打ち出し角15.0度、バックスピン量3453.1rpm、サイドスピン-541.9rpm、飛距離196.4rpm

【ベスト】

HS40.2m/s、初速53.7m/s、打ち出し角13.1度、バックスピン量3959.3pm、サイドスピン-569.5rpm、飛距離198.0rpm

打感はソリッド系。マイルドさと弾き感がいい感じに混ざった感じで、打音は中高音系ですが、若干金属的な感じもしました。

弾道はこんな感じで、

そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には高弾道。しっかりクラブが球を上げてくれます。ボクレベルには、これくらい球が上がってくれないとですねｗ　スピン量ですが、弾道を見る限り2段階でホップしているような感じでした。でもスカイトラックデータ的には、結構少なめだったりします。まあ、「SIM2」レスキューよりは確保されていますけどね。

出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。程よいつかまりですが、UT特有の捕まり過ぎの印象はないですね。これも「SIM2」自体がアスリートモデルだからなんですかね？

シャフトフィーリングですが、素直にクセがなくしなる感じでしたね。ザ・中調子的は素直なしなり方。「SIM2」レスキューではほぼしなりを感じませんでしたが、この「SIM2 MAX」レスキューでは程よいしなりを感じられました。

今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40～42m/s辺りがいわゆるドストライクゾーンかと思います。「SIM2」レスキューほどのシビアさはないけど、いわゆるオートマチック系ほどのお助け感はなく、最低限球の上がりやすさを意識したモデルに感じました。“扱いやすい”の前に“アスリートモデルとしては”ということわりが入りそうな気配でした。スイングタイプ的にはある程度しっかり振れる方のほうが合いそうなイメージもありますが、いわゆるスインガータイプでも使えるかなとは思います。“レスキュー”というネーミングですが、ボクにとってはちょっとお助け感が薄いのかなって…（涙）