どーもです。今日はコブラ・プーマ・ゴルフ「KING RADSPEED」シリーズのFWを紹介しましょう。FWは「RADSPEED」「RADSPEED BIG TOUR」の2モデルがありますが、まずはデフォルトモデルから紹介しますが、試打クラブ手配の問題からいつもの3Wではなく5Wになってしまいました。というわけで、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ソールにはコブラ時代から伝統の2本レールが設定されていました。なんだか、懐かしいですね。フェース後部のトゥ・ヒール側(ライムグリーン部分)に計16gとソール後部に7gのウエートが配置されています。

フェースはセミディープ。ドライバー同様全面にミーリング加工が施されていました。形状的には、結構特殊かも!?

ボディはシャロー。ストレッチバックにも見えますね。

後ろ姿ですが、ソールの2本レールがいかにも滑ってくれそうですね!!

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや小さめですが、まあ、シビアさを感じるほどではないかな。形状的には丸形ですね。

今回試打したのは、オリジナルシャフト「ツアーAD for RADSPEED」Sフレックス装着モデルの5W。スペックは、ロフト角17~20度で試打ポジションは18.5度、ライ角58.75度、長さ42.5インチ、総重量332.8g、バランスD1.5。ヘッド体積156cm3。シャフトスペックは未発表です。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースモデル使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまず。グリップは太めでした。ドライバー3モデルよりも太めです。シャフトを手でしならせてみると、同じSでもこの「ツアーAD for RADSPEED」は手元にしっかり感があってやや硬め。しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみると、ヘッド自体が小振りということと相まってか、いわゆるしなり感は少なめ。素振りしてみても、結構しっかり振れそうな気配でした。


実際に打ってみると、まず驚くのは球の上がり方。ごく一般的な5Wは18度ですが、今回試打したのは18.5度と0.5度寝ています。それにしても、ネット上部に触れちゃうのではないかってくらいの上がり方でした。そして、めちゃくちゃつかまります。腐れフッカーのボクの場合、相当逃がすというか、インサイドアウトでヘッドを右前に放り出してやるイメージが必要で、それでも油断すると腐れフックが出てしまうほどでした。飛距離的には、3球平均で約225y。15度の3Wで約230y程度なので、まあ飛んでいると言えますね~!! 念のため直打ちも打ってみましたが、なんとなくFWに苦手意識のあるボクでもガッツリ球が上がってくれました。問題があるとすれば、見た目かな。やや小振りなヘッドはちょっとシビアかなって感じちゃうます。でも、実施に打ってみると“羊くん”ですわ~!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS41.2m/s、初速57.3m/s、打ち出し角18.5度、バックスピン量2905.0rpm、サイドスピン-582.1rpm、飛距離226.0y

【ベスト】

HS41.8m/s、初速58.1m/s、打ち出し角18.6度、バックスピン量3081.1rpm、サイドスピン-533.1rpm、飛距離228.6y


打感はソリッド系。マイルド感と弾き感がいい感じに混ざっていて、打ち抜き感がしっかり感じられる打感ですね。音はドライバーよりもやや高音が強調された感じ。


弾道はこんな感じで


スカイトラックのデータはこんな感じ

弾道的には、文句なしの高弾道。何なら、超高弾道w 球を上げようなんて意識は一切不要で、むしろ上がりを抑えたくなるほど。スピン量も見るからに少なめですが、スカイトラックデータも3球平均で2900rpmって!! ドライバーでもこれくらいのスピン量のモデルはありますからね。かなりのロースピンモデルでした。


出球傾向は、ボクのスイングで、ぶっちゃけフック。めちゃくちゃつかまりがいいです。いつもの感覚で打つとやや右に打ち出して、ギュンって!! ヘッドを右前に放り出すイメージで打って、動画のような弾道でした。まあ、ボクのスイングの問題って話ですけどねw


シャフトフィーリングですが、「SPEEDER EVO for RADSPEED」とは全く違う性格で分かりやすかったです。全体的にしっかり感があって、特に「Speeder-」で感じた手元の柔らかさは皆無。むしろ、手元のしっかり感が目立つほどでした。メーカーはシャフトについて一切発表していませんが、ボク的には素直にクセがなくしなる中調子のイメージでした。しなやかな「SPEEDER-」に対して、「ツアーAD for RADSPEED」はピンピンした感じでよりたたけそうなイメージした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。気になったのはオリジナルシャフトのラインアップが「ツアーAD-」しかないこと。このスペックだと、ある程度たたけるヒッター向けのイメージだったりします。なぜ「SPEEDER―」がないんだろうって単純に思ってしまいますね。いずれにせよ、このFWがいわゆるオートチック系であることは間違いないと思いますが、そうなると正直対応するドライバーは「RADSPEED」ではなく、個人的には「RADSPEED XD」かなって。その辺の疑問は拭いきれませんでしたが、このFWがかなりのお助けモデルであることは間違いありません。

<コラブ・プーマ・ゴルフ「KING RADSPEED」FW>

■KAZ’s インプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=17-4SS、クラウン=カーボンファイバー、フェース=475SS

■ロフトバリエーション:3W=14.5度(13~16度)、5W=18.5度(17~20度)、7W=22.5度(21~24度)

■シャフト:「ツアーAD for RADSPEED」(S/SR)、「SPEEDER661 EVOLUTION VII」(S)、「ツアーAD HD6」(S)、「Diamana TB60」(S)

■価格:「ツアーAD for RADSPEED」装着モデル各1本4万2000円+税、「SPEEDER661 EVOLUTION VII」「ツアーAD HD6」「Diamana TB60」装着モデル各1本5万7000円+税。