どーもです。ロマロのニューモデル「RAY V V1」シリーズですが、今日紹介するのはFWです。このFWとUTは先行発売されているようですが、今回ドライバー&アイアンの同タイミングで試打できました。昨日のドライバーがあまりにも骨太過ぎて、ちょっとビビリ気味の試打でしたが、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


先代「RAY V」FWはシルバーソールでしたが、ニューモデルはブラック。しかも、ひと周り小さくなった感じです。なんだか、シビアそうな雰囲気が…

フェース自体はシャローだと思いますが、先代よりもややディープ気味に見えました。

ボディはセミディープかな!? 先代よりも確実にディープですね。形状的にもややハイバック気味で、縦幅も若干小さくなって重心深度も気持ち浅くなっているのかもしれません。トゥ側にウエートが見えますが、これはドライバー同様ネック側にも装着されて、ボディ後部のパワーユニットと相まって「トライアングルアタックモーション」設計となっているようです。

後ろ姿ですが、先代よりもトゥが立っているように見えました。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は小さめ。さすがにここまで小さめだと、ちょっと背筋がピンと伸びますね。ちなみに先代のヘッド体積177cm3なので、16cm3小さくなっていました。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「RJ-TG」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角15度、ライ角58度、長さ43インチ、総重量331g、バランスD2。ヘッド体積161cm3。シャフトスペックは、重量63g、トルク4.0、中調子。

持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまずかな。ドライバーの重量からするとやや重めにも感じますが、まあ、その辺はアバウトで!! グリップは太過ぎず、細過ぎずで、ボクにはちょうどいい感じ。シャフトを手でしならせてみると、短いからか、ドライバーよりもややしっかり感がある感じで、SフレックスらしいS。しなりポイントはほぼ真ん中辺り。ワッグルしてみると、ドライバーほどヘッドは動きませんでした。素振りしてみると、ヘッドが小振りなせいか、もう少しヘッド重量を感じたいかなって。


実際に打ってみると、ん~、やっぱりドライバー同様骨太!! もとともと「RAY V」シリーズ自体が骨太系でしたが、この「RAY V V1」シリーズは先代のスピリットをしっかり継承したモデルかもしれません。まあ、「RAY V V2」シリーズを打っていないので分かりませんけど、そう思ってしまうほど骨太です。おそらく、ボクが「芯を食った」と思ったショットも力んでいるせいか、ややコスリ気味というか、スピン量が多めだったりします。先代もなぜか距離が出ず、スピン量も3球平均で3500rpmと多めでしたが、ニューモデルは飛距離的にもややアップしていましたし、スピン量も約3000rpmと減っていました。先代試打が2016年なので、それからボク自身はかなり劣化していると思いますが、それで先代以上の結果が出ると、なんか「おっ、良いんじゃない!」って勘違いしてしまいそうです。まあ、かなり骨太ですw


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS43.2m/s、初速59.8m/s、打ち出し角12.2度、バックスピン量3086.8rpm、サイドスピン-485.1rpm、飛距離228.5y

【ベスト】

HS43.8m/s、初速60.1m/s、打ち出し角12.3度、バックスピン量2648.1rpm、サイドスピン-696.3rpm、飛距離229.9y


打感は弾き系。ソリッド系でもいいのですが、ボク的にソリッド系よりもやや弾き感が強めに感じましたが、もちろん、フェースへの乗り感も存分に感じます。音は澄んだ中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には、高めの中弾道かな。でも、これは大きなスイングを意識して芯を食えば、です。3球平均の方の芯を食った感覚でしが、ボクの悪いクセでちょっと右手が強かったかもしれません。その辺を意識して、フォローでヘッドを打ち出し方向に大きく放り出すイメージのスイングを意識すると、動画のような弾道でした。スピン量もドライバー並じゃないですか!?


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系ですが、前述通り右手が強すぎた感じ。その辺を意識すると、打ち出し方向にほぼ真っすぐでした。


シャフトフィーリングですが、ドライバー以上にピンピンした感じですが、これは恐らく長さの影響でしょうね。ドライバーほどのしなり感はなく、シャープに振り抜ける感覚ですが、ボクにはややピンピンし過ぎているような感じも否めません。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS43m/s±2m/s辺りにオススメ。このFWもドライバー同様、良いスイングで芯を食えばクラブが持つポテンシャルを存分に味わえそうですが、逆を言えば、そうでないとちょっと厳しい部分もあるかもしれません。まあ、アスリートマインド溢れるハードヒッター向けであることは間違いないでしょうね。最近の「どこに当たってもクラブがなんとかしてくれる」に慣れてしまうと正直面食らうし、「シビア過ぎじゃない?」なんて思ってしまいます。でも、「昔のクラブってこんな感じだったよな~」とどことなくゴルフを始めたころを思い出してしまいました。スイングや打点のミスをミスとして把握したいストイックゴルファー向けでしょう。

<ロマロ「RAY V V1」FW>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:9▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレス、フェース=高強度マレージング鋼

■ロフトバリエーション:3W=15度、5W=18度

■シャフト(重量/トルク/調子):「RJ-TG」(S=63g/4.0、R=61g/4.3/中調子)

■価格:各1本6 万8200円(税込み)