どーもです。テーラーメイドの新製品発表試打ラウンドが、千葉・カメリアヒルズカントリークラブで開催され、ゴルフ体験主義も参加させていただきました。今回発表されたのは9月4日発売予定の3代目となる「P790」アイアンと「ミルドグラインド3」(以下MG3)ウエッジです。ゲストには全美貞&山路晶プロと石坂友宏プロが参加でした。というわけで、さっそくいってみましょう。


試打ラウンドの案内に新製品発表会の文言はなかったけど、試打ラウンドを行うってことは新製品発表会だろうなと思っていました。勝手に「グローレ」シリーズのニューモデルかと思っていましたが、その予想は見事に外れたのでした。そしてこの日、デジカメで写真を撮ろうと思ったらなんと「カードがありません」のメッセージ。どうやらPCにSDカードを入れたままになっていたようで、結局携帯で撮影になってしまいました。やらかした~(汗)


そんな話はともかく、本題です。ニューモデルアイアン3つのキーワードは「feel」「Performance」「Design」とのこと。ちなみに、先代レポはこちら


「feel」では中空構造のインナー素材「スピードフォームエア」を先代よりも3.5g軽量化しているようです。

「Performance」では、まずフェースを薄くすることで反発性能を上げているとのことでした。先代は#7で1.6mmでしたが、新作は1.5mm。この0.1mmが重要なんだとか!! なお、同社史上最も薄いとのことでした。

また、トゥ側にタングステンウエートを先代比2.2倍となる31gに増量。より低重心化を実現すると同時に、よりトゥ側のスイートエリアの拡大を実現しているようです。

「Design」では、「ソールのトゥ・ヒールをそれぞれより薄くしている」「ショートホーゼルの採用」「バックフェース中央&上部の変更」「バーチカルラインをより下げている」ようです。


で、実物の見た目こんな感じ。

フェース

トップライン


左から山路晶、石坂友宏、全美貞プロです


全美貞プロのデモ


石坂友宏プロのデモ


山路晶プロのデモ


全美貞プロは「ちゃんと当たってないけど、それでも球が上がって、今の番手よりも飛んでいる」。石坂プロも「今の番手よりも5yくらい飛んでいる。球が上がりやすい」。山路プロデモ時は雨。避難してコメントを聞き逃しました。


ちなみにですが、全美貞プロと石坂プロで若干打音が違うように感じました。もちろん、ヘッドスピードの違いがあると思いますが、全美貞プロは女子プロらしいスイングのレベルブロー系でフェースの下部にアッパーで当たっているような感じで、石坂プロはダウンブローでフェース下部に当たっているような感じでした。スコアライン1本ほどの差なのかもしれませんが、全美貞プロのほうが気持ち高めに聞こえました。


続いて、MG3ウエッジですが、実は先代MG2は打てていないので今回初体験となりました。MG3はウエッジに求められる「Spin」「Shape」を追及したモデルとのことでした。


まずはスピンですが、MG3にはミゾとミゾの間にバー状の突起「レイズドマイクロリブ」を採用。これによってフルショット以外でのスピン性能を向上させたんだとか!!


トゥトップ後部の厚さを番手別に変更。ハイロフトモデルほど肉厚とすることで重心高を最適化。また、ホーゼルの長さ、トゥの高さ、オフセット、ブレードレングス等にも徹底的にこだわって、各ロフトに求められる性格をより明確化しているようです。


ソール形状は3タイプをラインアップ。


実物の見た目はこんな感じ。

フェース

顔です


デモ動画はありませんが、石坂プロは「10yのアプローチで球の乗り感が全然違う。ビックリした!!」とレイズドマイクロリブの感想を話していました。


試打ラウンドはカメリアヒルズアウトコース、レギュラーティー使用の3,079yで、グリーンセッティングはスティンプメーター8.7フィート表示。今回P790アイアンとMG3ウエッジ、パターはTPコレクションハイドロブラストの4モデルを使用。シャフトは「MODUS3 TOUR105」「NSPRO950GH Neo」をラインアップですが、NSPROモデルは来年1月の発売予定のようです。


アイアンだけのラウンドということですが、ティーアップしても#5くらいまでしか打てそうにないという先入観と、いきなりということもあって1番537yパー5のティーショットはMODUS3の#5を選択。

やや薄めのアタリでしたが、それでもガッツリ球は上がってくれました。結果は右ラフで、飛距離は178y(以下飛距離はガーミン「アプローチS60」計測値)。2番309yパー4でも#5ティーショットでしたが、こちらもやや薄めのアタリでプッシュアウト気味の右ラフでしたが、飛距離は183y。3番400yパー4でやっと芯を食った感じでしたが、飛距離は186yとそれほど変わりませんでした。


身体がなじんできた6番436yパー4では、ティーショットをNSPROモデルの#4で打ってみました。アタリはやや薄めでしたが、ドーンと球が上がってクラブがカバーしてくれる感じでした。結果はちょっとフックで左ラフでしたが、飛距離は206yをマーク。


直打ちも含め試打ラウンドで感じたのは、「かなり打ちやすい!!」でした。P790アイアンの対象は恐らくHDCP10以下のアスリートプレーヤーだと思いますが、しっかり球が上がるという点では、重量さえ合わせれば90切りレベルで十分使えそうなイメージです。「トゥ側のスイートエリアを拡大した」とプレゼンでは説明していましたが、やや薄めの当たりをキッチリ気付かせてくれながらもそのミスをカバーしてくれていました。個人的には、かなり前に別れを告げた#4が打てたことにちょっと感動でした(笑) 


試打ラウンドということで途中何球か打っていますが、本球のスコアはなんと「43」。個人的にこれは大問題。だって…


ドライバーいらないじゃん!!(汗)


これにはちょっと考えさせられましたね。いかに普段ドライバーで苦戦しているのかが浮き彫りになりました。前向きに考えるとすれば、セカンド以降でもP790アイアンの打ちやすさがこのスコアにつながったのかもしれませんが、そう考えると今のセッティングに問題ありということになりますよね。というわけで、個人的にはちょっとショックな試打ラウンドとなったのでしたww


ウエッジですが、打つ機会があまりなく判断が難しいです。打感的には思った以上にカツンとした感じでした。また、売りの「レイズドマイクロリブ」ですが、意識してみても、ボクレベルには全く分かりませんでした。


いずれにせよ、試打クラブを借りて、改めてレポしたいと思います。


余談ですが、同組でラウンドさせていただいた水村龍太プロが4番112yパー3をMG3の52度で、なんとホールインワンを達成!! 

10cm手前に落ちてワンバウンドでカップイン。水村プロも「初めて!」」だったようですが、いいものを見せていただきました!