どーもです。今日紹介するのは、グローブライド「オノフKURO」シリーズのUTです。オノフのUTは「フェアウエーウイングス」の名称ですよね。先代試打時は、どうも苦戦しましたが、ニューモデルも苦戦するのでしょうか。ドライバー&FWの印象からすると、結構苦労しそうな気配もしますが・・・w なにはともあれ、挑戦してきましたので、レポをお届けします。


まずは見た目から。


このUTのリーディングエッジにもFWで採用されていたくぼみ「スペースポッドソール」を採用。実際には空力効果を狙ってのもののようですが、個人的には抜けの良さとつっかかり防止に効果がありそうな気配です。

フェースは先代よりもディープ。かつ、トゥ・ヒール方向に短くコンパクトになっているように見えました。

ボディはコンパクト&ファットです。ネック位置ですが、先代に比較するとよりフェース側に近づいていました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じでした。先代は出っ歯で逃げ顔系に見えました。でも、ニューモデルは出っ歯度合いもだいぶ減り、顔に至ってはほぼスクエアに変更されていました。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「LABOSPEC SHINARI:i65」Sフレックス装着モデルの3U。スペックは、ロフト角21度、ライ角59度、長さ39.25インチ、総重量355g、バランスD1。ヘッド体積120cm3。シャフトスペックは、重量65g、トルク2.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。ですが、グリップはドライバー&FW同様まずまずの太さでした。シャフトを手でしならせてみると、ドライバー&FWよりもハードかな。アイアン用シャフトのようですが、しならせるにはより力が必要な感じでした。しなりポイントは中央辺り。ワッグルしてみてもヘッドの動きは少なく、素振りしてみると手元のしっかり感をより感じました。


実際に打ってみると、このUTもスピン量が少ないっすね~! この辺は今回のオノフKUROの思想なのかもしれません。そして、球の上がり方も控え目でしたね。ドライバー&FWは払い打ち系でも上がりそうな雰囲気はありましたが、このUTはある程度叩けないと上がらないでしょう。打ち込むイメージまでは要らないと思いますが、ある程度のHSで振れないと球を上げられないハードさは感じました。ボクレベルのプチヒッターが最低条件になるかもしれません。個人的には、ヘッドの性格というよりもシャフトのややハード気味なイメージが強かったですね。捻れ感がなくシャープに振れるイメージのシャフトですが、「SHINARI」のネーミングほどしなりは感じませんでした。飛距離的には、ロフト角21度で195yはごく一般的だと思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS40.7m/s、初速52.9m/s、打ち出し角16.5度、バックスピン量3303.1rpm、サイドスピン-213.2rpm、飛距離195.6y

【ベスト】

HS40.0m/s、初速53.6m/s、打ち出し角16.1度、バックスピン量3205.5rpm、サイドスピン-602.3rpm、飛距離197.3y


打感は弾き系。ウッド系は気持ち硬さを伴うような弾き感でした。音もやや高めですが、金属的ではないので、個人的には許容範囲でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的にはやや高めの中弾道。決して上がりやすいわけではなさそうですが、かといって払い打ち系でも上がらないわけではなさそうです。でも、スピン量が少なめなので、ある程度HSがあって叩ける方がより合いそうですね。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレートから軽いフェード系。決してつかまりが悪いわけではありませんが、良い感じに打ててほぼストレートですが、油断するとボクにとっての逆球が出ました。


シャフトフィーリングですが、ボクは「SHINARI」の名前ほどしなりを感じませんでした。UTに採用されているのがアイアン用シャフトのようですが、これが結構ハード。60g台だと思ってなめてかかると、痛い目に合いそうな雰囲気でした。手元が結構しっかりしていて、捻れ感なくシャープに振れるイメージです。最近流行の「カルカタ」系だと思いますが、結構ハードな印象でした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS42m/sは欲しい感じですね。ドライバー&FWは払い打ち系でもある程度使えそうな気配はありましが、正直このUTはある程度HSがあって、叩けるヒッタータイプ向けの要素がより強そうに感じました。今回のオノフKUROを象徴しているかのようなUTでした。少なくとも今回のウッド系 はとにかくスピン量が少ないです。これが最大の特徴ですね。ということは、やはりある程度振れる人向けなんでしょうね。そう、確信しました。


<グローブライド「オノフフェアウエーウイングスKURO(2019)」FW>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:9▽操作性:9▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=17-4PHステンレスPLUS、フェース=ハイマレージングプラス

■ロフトバリエーション:3U=21度、4U=24度、5U=27度、6U=30度

■シャフト(重量/トルク/調子):「LABOSPEC SHINARI:i65」(S=65g/2.7/中調子)

■価格:各1本3万4000円+税