どーもです。ヨネックスのニューモデル「EZONE CB511フォージド」アイアン(以下「CB511」)を試打出来ました。某男子プロもテストしているモデルのようですが、「EZONE CB501フォージド」アイアン(以下「CB501」)よりもスイートエリアを広く確保したモデルで、どうやらヨネックスのフォージドアイアンシリーズ最大の寛容性の高さを実現したモデルとのことです。果たしてどんなモデルなのでしょうか? 早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


構造的にはCB501アイアン同様の軟鉄ボディにグラファイトハイブリッドのコンポジットモデル。CB501はバックフェース下部に厚みが確保されたハーフキャビティでしたが、CB511はフルキャビティーでした。

フェースはセミラージ。CB501よりは気持ちトウ・ヒール方向に長めにも見えました。そして最大の進化はミゾ間に凸上の突起が設けられたこと。これによってよりボールとの接地面積が増え、スピン量確保に寄与していると思われます。

ソール幅ですが、顔の大きさに対して適当かな。CB501ともほぼ同じような幅だと思います。リーティング&トイレーリングエッジもしっかり設定されていました。

ネックはセミグース。CB501に対してもややグースは強調された感じですね。

構えてみるとこんな感じ。ん~、ネック側のフロコロ感がめっちゃつかまりの良さをイメージさせますが、。腐れフッカーのボクには…w

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト32度、ライ角61.5度、長さ37インチ、総重量420.5g、バランスD2。シャフトスペックは、重量106.5g、トルク1.7、元調子。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは太すぎず、細すぎずで、太めが好きなボクでも許容範囲でした。スチールシャフトなので手でしならせてはいませんが、素振りした感覚では、まあ、クセが無くシャープに振り切れそうな感じでした。


実際に打ってみると、まず驚いたのがその高弾道ぶり。同ロフトのCB501によりも遙かに高く上がっているイメージしたが、スカイトラック数値でも3球平均はなんと20.1度!! CB501は17.1度だったので、実に3度も高くなっていました。そしてスピン量が約1100rpmも少なくなっていました。これは徹底した低重心化を図ったモデルいうことですよね。つかまりも、より良くなっているような感覚もありました。唯一ボクにとっての難点は、見た目。グース感というか、なんだか妙につかまりそうな印象を受けてしまいました。実際打ってみると、決してオートマチックにつかまりが良いモデルではないのですが、見た目ではなんだか腐れフックが出てしまいそうな不安感を覚えるような見た目だったんですよね…。まあ、これはあくまでも個人的な好みですけど!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS37.2m/s、初速47.5m/s、打ち出し角20.1度、バックスピン量4416.0rpm、サイドスピン-725.5rpm、飛距離167.4y

【ベスト】

HS37.4m/s、初速47.7m/s、打ち出し角20.1度、バックスピン量4387.0rpm、サイドスピン-889.3pm、飛距離168.2y


打感はマイルド系。「CB501」はソリッド系としていましたが、「CB511」は弾き感がそれほど強くないイメージで、むしろ打感の柔らかさが印象的でした。音はやや高めでキレがいい感じ。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


前述通り、弾道的には超高弾道!! スイングで上げようなんていう思いは、一切不要。勝手に上がってくれますが、ボクレベルではむしろ球の高さを抑えるのが難しい感じ。上級者およびアスリート向けテーストぷんぷんのモデルにしては、「こんなオートマチックに上がっていいのかな?」なんて思ってしまうほどでした。


出球傾向は、ボクスイングでドロー系。つかまりはいい感じです!


シャフトフィーリングおよび振り感ですが、かなりシャープに振り抜けるイメージ。寒さの影響かそれほどしなりを感じませんでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS42~43m/sにオススメ。メーカーが掲げる「シリーズ内最も寛容性の高いヘッド性能」通り、こんな顔つきのわりにはかなり球が上がりやすく、つかまりも結構いい感じ。「本当にプロがこのアイアンをテストしているのかな?」なんて思ってしまうほどの扱いやすさがありました。払い打ち系でもしっかり球が上がるでしょうし、つかまりもいいので、フェード系の持ち球の方にオススメ。ボクにとっては“狼の皮を被った羊”アイアンでした。それだけに、見た目が…って、これは超個人的な問題ですけど!!

<ヨネックス「EZONE CB511 フォージド」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:9▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:8

■ヘッド:軟鉄(S25C)+グラファイトハイブリッド

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)

■価格:6本(#5~PW)セット15万1800円、単品(#3、#4)各1本2万5300円。※税込み

■発売予定日:2021年3月下旬