どーもです。テーラーメイドのニューモデル「ステルス」シリーズですが、今日から紹介するのはFWです。ドライバーは3モデルのラインアップでしたが、FWは「ステルス」「ステルス プラス」の2モデルで、「ステルスHD」はありません。そしてこのFWもぶっ飛びだったりします。ドライバーを打った際に「カーボンフェースだから初速が速くて飛ぶのかな」なんて思ってしまいましたが、FWを打ってその認識は完全崩壊したのでした。そんな感じですが、「ステルス」FWから紹介しましょう。


まずは見た目から。


ソールデザインは「ステルス」ドライバーとほぼ同じ。同社の名器FW「Vスチール」ソールを踏襲。ツヤ消しブラックの部分が接地面積を少なくし、抜けの良さを発揮する「Vスチールソール」となっているようです。

フェースはセミディープ。なお、FWはカーボンでなく、3Wはマレージング、5&7Wはステンレススチールでした。もちろん、ツイストフェース採用です。

ボディはセミディープ。クラウンのトウ・ヒールが横幅まできていますが、これが今回のポイントとなる「3Dカーボンクラウン」のようです。これによって余剰重量を生み出し、再配分することが可能となったようです。また、ヘッド自体がやや上向きになっているような感じで、今まであまり見た記憶がなかったかもです。

後ろ姿です。「3Dカーボンクラウン」が分かりやすいと思います。

構えてみるとこんな感じ。やや三角形っぽくも見えますが、クラウンの投影面積自体は大き過ぎず、小さ過ぎずで、ボクにはちょうどいい感じ!!

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI RED TM50(‘22)」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角15度、ライ角57度、長さ43.25インチ、総重量312g、バランスD2.5。ヘッド体積190cm3。シャフトスペックは、重量57g、トルク4.3、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは太め好きなボクにはやや細めにも感じましたが、まあ、ノーマルな太さだと思います。シャフトを手でしならせてみると、Sフレックスにしてはやや柔らかめかな。しなりポイントは真ん中だけど、MITSUBISHI CEMICALのロゴ表記の先辺り。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方は「ステルス」ドライバーよりは気持ち少なめかな。素振りしてみると、ドライバー同様切り返し、インパクト、フォローのどこでもヘッドをしっかり感じられました。


実際に打ってみると、いきなり1発目からとんでもない手応えに、打った自分がビックリ。まるでドライバーのような弾道に、思わずスカイトラック画面を確認すると、飛距離がな、な、なんと


246.3y!!!!!!


まるでドライバーです!! FWでこれだけ飛んでくれれば、ぶっちゃけドライバーはいらないかなって…。マジでそう思っちゃうほどの飛距離でした。まあ、結局その後はこの記録を破る弾道を打てず、奇跡の1発となったのでした。でも、初速は全て60m/s以上をマーク。これはちょっとしたドライバー並の飛距離性能がある1本かなと思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこんな感じ


【3球平均】

HS42.1m/s、初速61.1m/s、打ち出し角16.0度、バックスピン量2977.2rpm、サイドスピン-392.7rpm、飛距離242.7y

【ベスト】

HS42.3m/s、初速61.5m/s、打ち出し角16.5度、バックスピン量2975.0rpm、サイドスピン-85.0rpm、飛距離246.3y


打感はソリッド系。弾き感と柔らかさがちょうど半々な感じ。カーボンフェースと比べると、ややカッチリ感が強めかな。音は気持ち高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。球はオートマチックに上がります。念のため直打ちもしてみましたが、ボクでも自然に球が上がりました。ロフトを信じて振り切れば、あとはクラブがなんとかしてくれそうですね。スピン量はやや少なめかな。


出球傾向は。ボクのスイングで、打ち出し方向にほぼストレートから軽いドロー系。動画はややトウヒットだったような感じですが、それでもボク的にはイメージの範囲内だったりしますw


シャフトフィーリングと振り感ですが、シャープに振りやすかったです。ドライバーではほどよいしなり感も感じましたが、長さが短いせいか気持ちしっかり感が増して、シャープに振り切れる印象でした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。何はともあれ、間違いなく言えることは、このFWが普通のドライバー並に飛ぶってこと。ぶっ飛びです!! なんでこんなに飛ぶのかはわかりませんが、とにかく飛びます。ドライバーがぶっ飛びなのは何となくわかるけど、このFWがここまで飛ぶ理由がわからないのが、なんかモヤモヤですが、飛ぶんだからいいか!!(笑)。ドライバー同様プレーヤーの受け入れ間口広いモデルのイメージで、払い打ち系からボクレベルのプチヒッターまで使えそうな感じでした。ぜひ1度お試しを!!

<テーラーメイド「ステルス」FW>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=ステンレススチール(450SS)、フェース=【3、3HL】マレージング鋼(C300)【5、7W】ステンレススチール(450SS)、クラウン=3Dカーボン

■ロフトバリエーション:3W=15度、3HL=16.5度、5W=18度、7W=21度

■シャフト(重量/トルク/調子):「TENSEI RED TM50(’22)」(S=57g/4.3、SR=55g/4.7、R=52g/5.0/中調子)。「ツアーAD UB-6」(S=65g/3.2/中調子)。「SPEEDER NX60」(S=63.5g/3.7/中調子)。「Diamana PD60」(S=64.5g/3.3/中元調子)。

■価格:「TENSEI RED TM50(‘22)」装着モデル各1本4万6200円。「ツアーAD UB-6」「SPEEDER NX60」「Diamana PD60」装着モデル各1本6万6000円。※価格は税込み