どーもです。キャロウェイのニューモデル「ROGUE ST」シリーズのUTですが、今日紹介するのは「MAX OS」UTです。OSはOver Sizeの頭文字で、昨日紹介した「MAX」UTよりも、ヘッドが気持ち大きめだと想像できます。見た目でも気持ち大きめでしたが、実際の体積的には9cm3大きめでした。なお、ロフトも21度で「MAX」UTよりも1度寝ています。この辺にこだわりがありそうだけど、問題は「MAX」UTのようなつかまりなのかどうかですね。その辺も含めて確認してみましたので、早速いってみましょう。


まずが見た目から。


ソールを見る限り、形状的には「MAX」UTとほぼ一緒かな。でも、よ~く見ると、大きさがひとまわり大きめで、「MAX OS」UTはネック側にウエートらしきものが装着されていました。

フェースは「MAX」UTよりもひとまわり大きめで、そこそこディープ。トウ側の傾斜がよりなだらかになっていました。

ボディはディープ&ハイバックだけど、「MAX」UTよりは気持ち低重心を意識しているようにも見えました。

後ろ姿です。ハイトウは「MAX」UTよりもやや高めかな。ライ角も気持ちアップライトかもしれませんね。

構えてみるとこんな感じ。写真の撮り方が悪かったですね(汗)すみません! 「MAX」UTとほぼ同じようなイメージでした。

今回試打したのは、カーボンシャフト「VENTUS 5 for Callaway」Sフレックス装着モデルの4H。スペックは、ロフト角21度、ライ角59度、長さ40インチ、総重量356g、バランスD2。ヘッド体積136cm3。シャフトスペックは、重量52g、トルク4.2、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的には「MAX」UTとほぼ同じでやや軽め。グリップの太さもほぼ同じで、太め好きなボクでもギリ許容範囲でした。シャフトを手でしならせた感覚もほぼ「MAX」UTと同じで、Sとしては気持ち柔らかめだけどFWよりはしっかりした感じ。で、しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみると、これもバランスほどヘッド重量を感じないし、素振りの感覚も、ヘッド重量を感じない分シャープに振れそうな感覚ですね。ヘッド体積がやや大きくなっているけど、この辺の感覚は「MAX」UTとほぼ同じでした。


実際に打ってみると、「MAX」UTを打って懸念された“つかまり”については、この「MAX OS」UTのほうがよりオートマチックにつかまるイメージでした。とはいえ、あくまでも“「MAX」UT”よりはであって、一般的なモデルに比較すると、決して“つかまりがいい”とは言い難い何かがあったように思います。少なくともボクが打った限りでは、「MAX」「MAX OS」UTは一般的なUTに加え、同シリーズのドライバー&FWのつかまりに対しても、やや抑えているような印象でした。 球の上がり方やスピン量的には文句なしですが、「MAX」UTよりもデータ的にはややスピン量が少なめになっていました。まあ、見る限りでは全然気付かないですけど…


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS40.6m/s、初速55.0m/s、打ち出し角16.3度、バックスピン量3516.8rpm、サイドスピン-362.0rpm、飛距離208.0y

【ベスト】

HS40.2m/s、初速56.0m/s、打ち出し角16.0度、バックスピン量3489.2rpm、サイドスピン-400.5rpm、飛距離212.8y


打感は柔らかさが気持ち前面に出たソリッド系で、この辺の感覚も「MAX」UTとほぼ同じ。音は気持ち高めかな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。見た目では「MAX」UTとほぼ同じような高さの印象でしたが、データ的には1~2度高くなっていました。スピン量も約400rpm少なめなので、より低深重心していると思います。


出球傾向ですが、ボクのスイングで、ほぼストレート~軽いドロー系。「MAX」UTよりもオートマチックにつかまるけど、一般的なUTと比べると、決してつかまりがいいとは言いにくいかもしれません。


シャフトフィーリングと振り感ですが、これも「MAX」UTとほぼ同じ印象でした。ヘッドが気持ち大きめで、バランスもD2ですが、不思議とヘッド重量を感じませんでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。「MAX OS」UTも基本的にはオートマチック系だと思います。少なくとも球の上がり方はオートマチック。つかまりについては、気持ち「MAX」UTよりもつかまる感じですが、それでも一般的なUTと比較すると、決してオートマチックにつかまるとは言いにくいのかなという印象でした。21度とロフトが「MAX」UTに対して1度立っていますが、むしろ平均的に飛ぶイメージもありましたね。つかまりも含め、ぶっちゃけそれほど大きな差がないイメージですが、つかまり、球の上がり方、飛距離の全てにおいて平均点が高いイメージでした。個人的には「MAX OS」UTのほうが安心感もありました。

<キャロウェイ「ROGUE ST MAX OS」UT>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9.5▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9.5

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレス+プレシジョン・タングステンウエート、フェース=カーペンター455スチール

■ロフトバリエーション:3H=19度、4H=21度、5H=24度、6H=27度、7H=30度、8H=33度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「VENTSUS5for Callaway」(S=52g/4.2、SR=50g/4.3、R=48g/4.4/中調子)。「Fhjikura MC70 for Callaway」(S=71g/2.6/中調子)

■価格:各1本3万7620円。※税込み