どーもです。キャロウェイの新製品「ROGUE ST」シリーズのUTですが、今日紹介する「PRO」UTがUTの締めになります。「PRO」というネーミングに正直ビビッてしまいますが、同シリーズのUTをこれまで試打した印象もあって、正直打つ前からちょっとビビっていました。果たして、ボクでも打てるのでしょうか? その辺の含め、レポしたいと思います。では、いってみましょう。


まずは見た目から。


ソール形状ですが、意外にも「MAX FAST」UTに近い感じ。トウ側のボリュームが確保され、ソール後部の深さもしっかり確保されているように見えました。

フフェースはセミディープかな。形状系には、ボク的にはジャパニーズUTで、トップライン中央部のボリュームが確保されているせいか、セミディープに見えました。

ボディはセミディープで、形状的には「MAX FAST」UT系ですね。かなりの出っ歯ですね!!

後ろ姿です。ハイトウモデルはなく、一般的なジャパニーズUT然とした後ろ姿でした。

構えてみるとこんな感じ。系統的には「MAX FAST」UT同様のジャパニーズUT系。やはり、トウ側のボリュームが気になるところですが、まあ、フェースがストレートな分、フッカーのボクには安心感はありました。

今回試打したのは、カーボンシャフト「Fujikura MC 80 for Callaway」Sフレックス装着モデルの3H。スペックは、ロフト角20度、ライ角57.5度、長さ40インチ、総重量380g、バランスD3。ヘッド体積109cm3。シャフトスペックは、重量80g、トルク2.2、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまずでした。グリップの太さも、これまでの3モデルよりは気持ち太めで、太め好きなボクにはまずまずでした。シャフトを手でしならせてみると、明らかに「MAX」「MAX OS」のSよりもしっかり感があって、SフレックスらしいSでした。しなりポイントは真ん中辺りですね。ワッグルしてみると、バランスがD3あるわりにはシャフトしっかりしているせいか、ヘッドの動きは少なめ。素振りしてみると、ヘッド重量を感じて切り返しがしやすいイメージで、ボク的には好きな感じでした。


実際に打ってみると、「PRO」の名を冠したモデルだけあって、ある程度しっかり振っていけないと球が上がらないイメージもありました。レベルブローに打っても上がる他の3モデルに対して、気持ち振っていくイメージが必要にも感じました。その分、スピン量もやや多めになっているような感じでした。つかまりについても、一般的なUTとしてはやや抑えているようなイメージもあって、ボクがある程度振っていっても左の心配は要らない感じかな。もちろん、打点のシビアさもあるので、ボクのように打点がバラける傾向があると、左右の曲がりはある程度クラブがカバーしてくれそうな雰囲気はありましたが、縦の距離に差が出そうな印象でした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS40.2m/s、初速54.5m/s、打ち出し角16.9度、バックスピン量4308.3rpm、サイドスピン-267.8rpm、飛距離198.5y

【ベスト】

HS39.7m/s、初速55.3m/s、打ち出し角15.9度、バックスピン量4458.6rpm、サイドスピン-319.0rpm、飛距離199.0y


打感はより柔らかさが前面に出たソリッド系ですが、芯を外すとややソリッド感が増す感じ。ある意味芯を外すと分かりやすいモデルのイメージでした。音は気持ち高め。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道ですが、“重量をしっかり振って行ければ”という条件は付きそうかな。ある程度ダウンブローに打てる方向けのイメージもあって、その分他の3モデルよりもスピン量も多めに感じました。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系ですが、シビア過ぎない操作性があるイメージでした。つかまえようと思えばつかまるし、逃がそうと思えば逃がせました。


シャフトフィーリングと振り感ですが、他も3モデルに比較するとかなりしっかり感がある感じでした。特にシャフト先端がしっかりしたイメージで、これがある意味しっかり振っていかないと球が上がらない要因かなと感じました。しっかり振れるなら、このシャフトの方がラインも出しやすそうなイメージでしたね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS42~43m/s以上は欲しい感じかな。確実に他の3モデルとは全く別モノイメージで、最低限この重量を振り切れて、最低でもレベルブロー欲をいえばダウンブローに打てる技術は求められそうな印象でした。操作性もある程度意識しているとは思いますが、“PRO”の名を関しているわりには意外にもクラブがカバーしてくれる領域があったかな。球の上がり方が結構シビアに感じたわりには、ミスヒットの寛容性はそこそこある感じだったりします。他の3モデルと比較するとややハードさが際立つ印象でしたが、一般的なプロモデルとしてはバランスがいいかなと感じました。

<キャロウェイ「ROGUE ST PRO」UT>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:9.5▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレス+プレシジョン・タングステンウエート、フェース=カーペンター455スチール

■ロフトバリエーション:2H=18度、3H=20度、4H=23度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「Fujikura MC 80 for Callaway」(S=80g/2.2/中調子)

■価格:各1本4万1800円。※税込み