どーもです。連日紹介してきたダンロップ「スリクソン ZX MkII」シリーズですが、今日紹介する「ZX4 MkII」アイアンがオオトリとなります。先代「スリクソンZX4」アイアンは、アスリートモデルでありながら飛距離に特化したブッ飛び系アイアンでしたが、その遺伝子は確実に引き継いでいると思います。そんな、ぶっ飛び系アイアンですが、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


「スリクソンZX7 MkII」アイアン同様、バックフェースの真ん中辺りが厚くなっていましたが、これも打感を意識してかな?

フェースはセミラージ。形状的には先代同様で、結構重心距離が長めに見えました。

ソール幅はセミワイド。ちょうど真ん中辺りが高く、トレーリングエッジのトウ&ヒールが丸みを帯びていました。

ネックはセミグースですが、先代ほどグースは強くない感じ。ボディは結構厚みがあって、この時点で中空アイアンだと気付くべきですが、全く気付きませんでした(汗)

構えてみるとこんな感じ。トップブレードも厚めですね。先代と同ロフトで結構なストロングロフトモデルですが、グース感はそれほど強く感じないので、個人的には嫌いな顔付きではない感じ!!

今回試打したのは、スチールシャフト「NSOPRO950GH neo DST」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角28.5度、ライ角62度。長さ37インチ、総重量414.5g、バランスD2。シャフトスペックは、重量93g、トルク2.5、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップも気持ち細めに感じたかな。ワッグルしてみたヘッドの動き幅や素振りの感覚は「スリクソンZX5 MkII」アイアンとほぼ同じで、素直なしなりで振りやすい感じ。


実際に打ってみると、もうね、その扱いやすさと飛距離に笑っていましましたわ~!! ぶっちゃけ、飛距離は先代とほぼ同じです。でも、ボールの上がり方が別モノっす。先代の弾道はあくまでも記憶ですが、新作を打って「はぁ!? こんなんだったっけ?」って。何球か打って、思わず1人で笑っていたら、隣の打席の人から変な目で見られたのでした。そんなわけで、過去記事の先代の打ち出し角を確認してみると3球平均で15.9度。そして新作は19.1度。


こんなのアリか!?


スピン量も先代の4490rpm対して、新作は4188rpm。低重心化を実現しているとは思いますが、ここまで差が出ると思わず笑っちゃいますね。これぞ、“進化”ですかね!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS39.0m/s、初速50.0m/s、打ち出し角19.1度、バックスピン量4188.0rpm、サイドスピン-625.4rpm、飛距離180.8y

【ベスト】

HS39.1m/s、初速50.2m/s、打ち出し角18.0度、バックスピン量4242.4rpm、サイドスピン-734.5rpm、飛距離181.2y


打感はソリッド系でやや弾き感が強めかな。「スリクソンZX5 MkII」&「スリクソンZX7 MkII」アイアンとはちょっと違う感じでした。音もやや高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラック弾道データはこちら


弾道的には高弾道。ロフト角を考えれば超高弾道!! PRGR「03」アイアン以来の感動かなw これは、マジでゴルフを変えちゃうクラブですぜ!


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。オートマチックにつかまるイメージですが、決してつかまり過ぎの感覚はありません。


シャフトフィーリングと振り感ですが、「スリクソンZX5 MkII」アイアンと似た感じで、クセがないしなりを感じつつ、気持ちよく振り抜ける感じ。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s以上にオススメ。スリクソン史上最も飛んで、扱いやすいアイアンだと思います。苦言を呈するとすれな、「これをスリクソンというブランドで出す必要があるの? XXIOで出せばいんじゃないの?」です。でもきっと、「スリクソンブランドだからこそ」もあるのでしょう。基本性格的にはオートマチック系で、アスリートブランドだけどめっちゃ扱いやすくてぶっ飛び!! これは、マジでゴルフが変わってしまうアイアンだと思います。

<ダンロップ「スリクソンZX4 MkII」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:10

■ヘッド:フェース=HT1770M、ボディ=【#4~7】SUS431+タングステンニッケル合金【#8~SW】SUS431

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「KBS TOUR LOTE」(S=95g/2.9、R=90g/3.0/中調子)、「NSPRO950GH neo DST」(S=93g/2.5、R=89g/2.6/中調子)。カーボンシャフト「Diamana ZX-II for IRON」(S=64g/3.4、R=62g/3.5/中調子)。※いずれもRは特注生産

■価格:スチールシャフト装着モデル6本(#5~PW)15万1800円、単品(#4、SW、SW)各1本2万5300円。カーボンシャフト装着モデル5本セット15万8400円、単品各1本2万6400円 ※価格は税込み。

■発売予定:2023年4月