どーもです。今日紹介するのは、PRGRのニューモデル「0ツアー」ウエッジです。形状的には丸型ウエッジで、見た目の印象としては操作性が高そうで、さすが「ツアー」の名を冠したモデルだなといった感じ。果たしてその通りなのか? 早速いってみましょう。


まずは見た目から。


バックフェースのスイートエリアが薄めですが、ソール下部にはある程度のボリュームが確保されているので、最低限の低重心可は意識しているモデルだと思います。

フェースはやや小ぶり気味かな。流麗なフォルムが美しいですね。

ソール幅はフェースの大きさに対してはやや広め。でも、トレーリングエッジが設定されているので、実質的には適当な印象もありました。また、ネック側のソールがかなり狭めなので、開いても打ちやすそう。

ネックはストレートだけど、ちょっとグースが入った感じかな。トップブレードの後部にやや厚みが確保されているので、スピンを意識しているようにも見えますね。

構えてみるとこんな感じですが、なぜかグースに見えたりして…。なんか、不思議なウエッジでした。

今回試打したのは、オリジナルスチールシャフト「スペックスチールIII Ver.2 FOR WEDGE」 M-43(Sフレックス)装着の52。スペックは、ロフト角52度、バウンス角8度。ライ角63.5度、長さ35.25インチ、総重量449g、バランスD1.5。シャフトスペックは、重量96g、トルク1.6、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール。


まずは15yイメージのアプローチはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS9.8m/s、初速9.6m/s、打ち出し角24.1度、バックスピン量2286.5rpm、サイドスピン-229.6rpm、飛距離14.7y


まだアプローチに難ありのボクなので、恐らくボクのスイングによる部分が大きいような気もしますが、つかまりがいいイメージ。いつも通りのイメージだとやや左に引っ掛けているような印象もありました。ボクのイメージとしては、気持ちヘッドを右前に出すようなイメージでほぼストレートでした。マットからなので、多少ダフり気味に入っても滑ってくれますが、今回はしっかりコンタクトできた3球をセレクトしています。意識していないフェース面のズレや開きでもボールの高さも変わっていて、この辺はツアーモデルかなって感じ。


続いては、苦手は50yイメージ

その各球データ


【3球平均】

HS21.9m/s、初速21.4m/s、打ち出し角27.1度、バックスピン量5285.7rpm、サイドスピン-270.7rpm、飛距離49.2y


個人的に、最も苦手な距離ですが、やはりこれもやや左に引っ掛け気味でした。クラブ自体のつかまりがいいのか、それともボクのスイングによるものなのかは判別が難しいところですが、まあ、両方でしょうね。つかまりがいいウエッジでつかまえてしまっている感じかな。でも、いいスイングができれば弾道はそろう感じ。当たり前かもしれないけど。なお、3球平均は手応えのあった3球のセレクトであって、「ん~!!」というショットは弾道も球質も結構バラけていました。この辺は操作性が高いってことでしょうね。


最後はフルスイングですが、スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS27.9m/s、初速34.4m/s、打ち出し角29.8度、バックスピン量8247.6rpm、サイドスピン-196.9rpm、飛距離97.8y


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこんな感じ


スイング通りの弾道を味わえるという意味ではシビアな部分もありますが、ボクレベルでも何となく使えそうな気配は感じました。ボク的にはバリバリのマニュアル系イメージで、つかまえようと思えばつかまるし、逃がそうと思えば逃がせるウエッジです。でも、最低限の扱いやすさ、つまり「ボールの上がりやすさ」はしっかり確保されていたように思います。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。「ツアー」の名を冠したモデルだけあって操作性の高さはありますが、最低限の扱いやすさはあるモデルかなと思います。グリーン周りの寄せで多彩な技を駆使できるモデルだと思います。オートマチック系ではないので、意識しないスイングのミスにもリニアに反応しそうな気配がビンビンですが、多彩な技を駆使してスコアを作りたいタイプには存分に応えてくれそうですね。

<PRGR「0ツアー」ウエッジ>

■KAZ's インプレッション(各10点満点)

▽スピン性能:10▽操作性:10▽抜けの良さ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:軟鉄(S20C)

■ロフトバリエーション:48度、50度、52度、54度、56度、58度

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「スペックスチールIII Ver.2 FOR WEDGE」(96g/1.6/元調子)、「NSPRO MODUS3 115」(S=106g/1.6/元調子)。「NSPRO MODUS3 105」(S=96g/1.7/元調子)。カーボンシャフト「Diamana FOR PRGR FOR WEDGE」(63g/2.4/中調子)。※「NSPRO MODUS3 115」48度&54度は注文生産

■価格:各1本2万5300円 ※価格は税込み