どーもです。今日紹介するのは、PRGRの新製品「01」アイアンです。「02」アイアン「05」アイアンはすでにレポしていますが、この「01」アイアンは、おそらく「02」アイアンに近いと思われます。果たしてその想像通りなのか? そして、その差をボクレベルでもハッキリと感じられるのでしょうか? 早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


先代「01」アイアンは軟鉄に低比重チタンを組み合わせたコンポジットタイプでしたが、新作は軟鉄単体モデルに変更のようです。トウ側後部のボリューム感がより増した感じになっていました。

フェースはセミラージかな!? 形状的には、少なくとも先代とは全くの別モノ。先代は長方形をイメージさせるような形状でしたが、新作はネック側の縦幅が狭く、トウが立った三角形をイメージさせる形状となっていました。「02」アイアンとも別モノかな…

ソール幅は気持ち広めですかね。先代はリーディング&トレーリングエッジが設定されていましたが、新作はわずかにリーディングエッジが削られているだけに変更でした。

ネックはほぼストレート。ほんの少しグースも入っていそうですが、まま、ストレートでしょうね。少なくとも、「02」アイアンよりもよりストレートに感じました。ボディを見る限り、バックフェース下部のボリューム感が増した感じ。

構えてみるとこんな感じ。パッと見で感じたのは「先代よりも操作性が高そう!!」でした。イメージ的には先代はフトコロが深い感じで、よりオートマチックにつかまりそうに感じました。

今回試打したのは、オリジナルスチールシャフト「スペックスチーIII Ver.2」M-43(S)装着モデルの#7。スペックは、ロフト角32度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量418.3g、バランスD1.5。シャフトスペックは、重量95g、トルク1.9、元調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールを使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップもごく一般的な太さだけど、太め好きなボクには気持ち細め。ワッグルしてみると、スチールなのでヘッドの振れ幅は大きくないですね。また、「02」アイアンでは手元に重量感があると書いていましたはが、「01」アイアンは感じませんでした。素振りしてみると、シャープに振り切れそうな感じでした。


実際に打ってみると、ロフト角32度なのでマイアイアンよりも1度立っています。マイアイアン#7の最新平均飛距離は166.1yなので、168.4yは+2.3y。一般的にはロフトが1度立つと2.5y飛ぶと言われているので、まあ、飛距離的には“飛びすぎないモデル”とうことになると思います。「02」アイアンはロフト角30度とややストロングですが、打ち出し角が18.5度と高めでした。いわゆる低重心モデルということですが、「01」アイアンはロフトが2度寝ているにもかかわらず、打ち出し角が17.9度でした。ちなみにマイアイアンも17.9度。ボク的には、ロフト通りの上がり方と飛距離のモデルのイメージでした。また、「先代よりもより直進性が高くなっているのかな…」なんて印象もありました。先代は操作性が高いイメージで、例の持ち球も出たと記憶しています。でも、今回の「01」アイアンは操作性の高さはあるけど、そこまでリニアではないような感じもしました。どうやら、先代よりも重心位置がフェースセンターに寄せられているようですが、そう考えると、ある意味トウヒットが抑えられたということになるのかな?


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS38.0m/s、初速48.5m/s、打ち出し角17.9度、バックスピン量4962.2rpm、サイドスピン-641.5rpm、飛距離168.4y

【ベスト】

HS38.4m/s、初速48.9m/s、打ち出し角17.3度、バックスピン量4940.4rpm、サイドスピン-638.7rpm、飛距離170.3y


打感はマイルド。ボールのつぶれ感を存分に感じられるモデルで、音は違和感のない澄んだ中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道と言えるでしょう。スカイトラックデータ的にも打ち出し角は17度なので、十分高弾道だと思います。また、その打ち出し角の高さもコンロールできそうなモデルだと思います。スピン量もロフト角に対して適当な感じでした。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。先代よりは直進性が高いイメージですが、「02」アイアンよりは操作性が高いですね!


シャフトフィーリングと振り感ですが、「02」アイアンと同じシャフトのはずですが、感じ方は全くの別モノ。まず「02」アイアンで感じた手元側の重量感はほぼ感じませんでした。クラブのトータルバランスの影響か、元調子のはずだけどぶっちゃけボク的には中調子のような違和感のないしなり方に感じました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/s辺りにオススメかな。「02」アイアンは先代のぶっ飛びからアスリートマインドモデルに路線変更したようなイメージでした。「01」アイアンはというと、そこまでの路線変更はないけど、ある意味で若干操作性を意識したモデルになっているような気もしました。また、「02」アイアンとの違いは操作性だと思います。「02」アイアンはアスリートマインドモデルに舵を切ったとはいえ、低重心を意識して球の上がりやすさや飛距離も同時に意識しているモデルだと思います。対して「01」アイアンは、ロフト通りの球の上がり方や飛距離を意識したモデルで、より操作性も意識したモデルの印象でした。

<PRGR「01」アイアン>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9▽操作性:9.5▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:軟鉄(S20C)

■シャフト(重量/トルク/調子):「スペックスチールIII」(M-43=95g/1.9/元調子)。「NSPRO MODUS3 TOUR115」(S=110g/1.6/元調子)。「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=99g/1.7/元調子)。

■価格:5本(#6~P)セット12万6500円、単品(#4、#5)各1本2万5300円。※価格は税込み