どーもです。今日紹介するのは、PRGRのニューモデル「02」アイアンです。先代はぶっ飛び系の見た目ではないのにぶっ飛び系でしたが、新作は一体どうなったのでしょうか? そしてその差はボクでも感じられるモノなのでしょうか? いろいろと確認することがありそうですが、何はともあれ、いってみましょう!


まずは見た目から。


バックフェースを見るだけでも、先代とは別モノのイメージですね。先代はいかにも飛び系な形状でしたが、新作はトウが立った感じの一般的なアイアンの形状になっていました。また、ソール下部の厚さは先代以上ですね。しっかりボールが上がりそう!!

フェースはセミラージ。形状的には丸みを帯びていた先代に対して、トップライン&リーディングエッジが直線的になっていました。

ソール幅はフェースの大きさに対して適当だと思います。ただし、トウ&ヒールのバックラインがより丸みを帯びたイメージで、抜けの良さは意識しているような印象もありました。

ネックはセミグース。バックフェースの中央部が薄く、トップライン後部にややボリュームがあるので、先代よりはスピン性能を意識しているのかもしれません。

構えてみるとこんな感じ。先代ほどボールを包み込むような印象はなく、先代よりは気持ち操作性を意識しているのかなと感じさせました。

今回試打したのは、オリジナルスチールシャフト「スペックスチールIII Ver.2」 M-43(Sフレックス)装着の#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量417g、バランスD1.5。シャフトスペックは、重量95g、トルク1.9、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めだけど、最近の流れでいえばまずまずでしょうね。そして、手元に重量がある感じでした。グリップはごく一般的な太さだけど、太め好きなボクには気持ち細め。でも、まあ、許容範囲。ワッグルしてみると、スチールなのでしなり感はそれほど多くないけど、やはり手元に重量感がある感じ。素振りしてみると、切り返しでスッと落とせそうなイメージはありました。


実際に打ってみると、ん~、先代ほどぶっ飛びのイメージはなかったですね。先代はロフト角29度でしたが、新作は30度で1度寝ています。重量的には5g軽くなっていましたが、HS的には3球平均で0.7m/s落ちていました。これは単純に老化かもしれませんが、初速も48.8m/sと1.1m/s落ちていました。そして最も注目すべきはスピン量。先代の3959.3rpmに対して新作は4677.9rpmで約720rpm増えています。おそらく先代ほどぶっ飛びでない理由はこのスピン量にあるのかもしれません。これはあくまでもボクの推論ですが、先代は払い打ち系でもある程度オートマチックにつかまえて飛距離も意識したモデルでしたが、新作はある程度ダウンブローに打ち込めるタイプがスピン量で止まめられるアイアンへと舵を切ったように感じました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS38.3m/s、初速48.8m/s、打ち出し角18.5度、バックスピン量4677.9rpm、サイドスピン-643.5rpm、飛距離171.6y

【ベスト】

HS38.9m/s、初速49.5m/s、打ち出し角17.7度、バックスピン量4970.5rpm、サイドスピン-570.5rpm、飛距離172.7y


打感はマイルド。ボールのつぶれ感を存分に感じられるモデルでした。音は澄んだ感じの中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこんな感じ


弾道的には高弾道。払い打ち系でもしっかりボールは上がりそうな印象ですが、ある程度打ち込めるタイプにいいかもしれません。なお、打ち出し角としては先代の平均17.9度に対して、新作は18.5度でした。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。ボクが打ってドロー系だとつかまりが今イチに聞こえるかもそしれないけど、いわゆるセミオートマチック系かな。ある程度操作性も意識したモデルの印象で、フェードを意識すれば、ボクでも軽いフェード系も打てました。


シャフトフィーリングと振り感ですが、手元に重量感がある感じでしたが、正直いうと元調子系の動きには感じませんでした。素直にしなってくれるイメージで、ボク的には中調子系のイメージかなって…


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s以上にオススメ。前記通り、ボク的には先代から大きく路線変更した印象のモデルで、ある程度操作性を意識したモデルの印象でした。ボク的には、ある程度ダウンブローに打てる方向けのアスリートマインドモデルに舵を切り直した感じ。個人的には先代のぶっ飛び系よりは好印象でした。

<PRGR「02」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=軟鉄(S20C)、フェース=ニッケルクロムモリブデン鋼(SAE8655) ウエート(#4~7)=タングステン合金

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「スペックスチールIII Ver.2」(M-43=95g/1.9、M-40=86g/2.2/元調子)。「NSPRO MODUS3 115」(S=110g/1.6/元調子)。「NSPRO MODUS3 105」(S=99g/1.7/元調子)。カーボンシャフト「Diamana FOR PRGR」(M-43=76g/2.3、M-40=61g/2.7、M-37=55g/2.9/中調子)※スペックは#7

■価格:5本(#6~P)セット12万6500円、単品(#4、#5)各1本2万5300円。※価格は税込み