おはようございます。毎週火曜日の朝活「せれにゃん塾」塾長の青木瀬令奈です。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますね。そろそろ、秋らしいお天気の中でゴルフができる頃ですね。今週のテーマは「ミート率を上げて飛距離を伸ばそう」です。しっかり覚えて、効率よくゴルフをしましょう。
「ミート率」。ゴルフのレッスンでよく聞く言葉ですが、なんとな~く分かった気になっていませんか? 簡単に言うと、どれだけクラブの芯(スイートエリア)でボールを捉えられているかを表す数字です。具体的には、(ボール初速)÷(ヘッドスピード)=(ミート率)という風に計算します。算数の得意な人なら、ここでピンとくるかもしれませんね。そうです。つまり、(ミート率)×(ヘッドスピード)=(ボール初速)になるということです。ルール上、ミート率は1・56を超えることはできないので、公認球はそのように作られています。
初速が上がれば、飛距離は伸びます。つまり、ヘッドスピードを上げても、ミート率を上げても、飛距離はアップするのです。ヘッドスピードばかりを気にするのではなく、ミート率も上げていくことによって、飛ぶようになる、ということです。同じヘッドスピードでも、ミート率が高い人の方が飛ぶ、という理屈ですね。
15年に大西翔太コーチと出会ってスイング改造した私のドライバーショットが約30ヤード伸びた話は、以前にもしたと思います。スイング改造したことによって、ミート率も大きく上がったはずです。
ヘッドスピードが1違えば、飛距離は7ヤード違うと言われています。どんなに鍛えても、体幹を強くしても、ヘッドスピードを上げるのには限界があります。でも、ミート率を上げることによって、これを補うことができるのです。
私自身がそれを証明しています。私のヘッドスピードは39。女子プロや一般男性の平均とされる40には及びません。でも、ミート率を上げることを心掛けたことにより、飛距離はアップ。ヘッドスピード42~43の人と同じ飛距離が出せるようになりました。効率よく、飛距離アップできているからです。
飛ばしの話をすると、ドライバーショットだけのような気がしますが、ミート率を上げることは、すべてのクラブでショットの精度を上げることにつながります。芯(スイートエリア)でボールを捉えれば、それだけボールはしっかりとつかまるのですから。
ミート率を上げることが、いかに大切で効率がいいかわかったら、そのための練習をしましょう。方法については、来週お話しします。
◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)
◆撮影=浅見桂子
◆取材協力=白水ゴルフ倶楽部(群馬・渋川市)