おはようございます。火曜の朝はせれにゃん塾で目覚めてください。塾長の青木瀬令奈です。新型コロナウイルス感染拡大で、世界中が大変なことになっていますが、みなさんも十分、注意してくださいね。せれにゃん塾読んで、ストレス解消しましょう。今週も引き続き、谷繁さんとの対談です。テーマは「スポーツ界のこれから」。今季、プレーヤーズ委員長になった私にとって、元監督の谷繁さんの言葉はとても参考になります。みなさんにとっても、気になるプロの本音がさく裂します。

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谷繁 いや~。女子ゴルフ人気すごいね。

塾長 そうですね。とてもありがたいことですけど、やはり先々には人気が落ち込むこともあると思うんです。だからいろいろ工夫していかないといけないな、と思っています。

谷繁 そうだな。ゴルフは人気のあるスポーツで、プロ野球選手はみんな当たり前みたいにやってたんだけど、今の25歳以下の若い選手たちはやらなくなってきたくらいだから。

塾長 ゴルフはプレーしても、見ても楽しいスポーツなので、もっと親しみのあるスポーツにしないといけないと思っています。

谷繁 野球界もね、昔はすごく人気があったけど一時人気が落ち込んだ。でも、それを各球団が努力して復活させたんだ。球場で野球以外のエンターテインメント的な要素を入れてね。

スポーツ界の未来を語る谷繁さんと青木プロ
スポーツ界の未来を語る谷繁さんと青木プロ

塾長 なるほど~。親しみやすい、っていうのはそういうことですよね。

谷繁 野球やゴルフだけじゃなくて、スポーツ界はみんな、変わらなきゃいけない時期に来てるのかな、と思うよ。

塾長 そうですね。みんなが変わらなきゃいけない時期に、だんだんそういう(ことを考える)立場になっていくんだと思います。ゴルフ人口も減ってしまっているけれど、それを増えるようなことを考えたいな、と。

谷繁 ゴルフは好きなだけに、いい方に行って欲しい。みんなが興味を持つことをどんどん発信してよ。

塾長 発信は大事ですよね。それから、初心者が行けるようなコースがあれば安心だと思うんです。130打っても140打っても大丈夫なところが。

谷繁 それは入りやすいよね。野球界もそういうところは取り入れていきたい。

塾長 それと、ファンと選手のいい距離感、っていうのも課題です。

谷繁 そうだね。どんどん発信するのはとにかく大事。発信するとアンチもいるけど、気にしないこと。

塾長 気になりませんか? 野球場ってヤジもすごいし。私、スポーツ観戦は好きなんです。応援はスゴイし。でもアンチの人たちは正直、怖い。

谷繁 アンチは気にならないよ。「うるせぇな」とは思うけど「それがこの人たちのストレス発散なんだ」と思えば「どうぞ」って思う。「面白いこと言ってるな」って思えばいいんだよ。

塾長 なるほど。勉強になりました。

谷繁 とにかくゴルフもいい方にどんどん向かって欲しい。

塾長 頑張って行きます。

◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマ時代に残す。11年にプロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。19年賞金ランキング35位。三和シヤッター工業所属。身長153センチ。

◆谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)1970年(昭45)12月21日、広島県生まれ。強肩捕手として島根・江の川(現石見智翠館)からドラフト1位で横浜(現DeNA)入団。01年オフにFAで中日移籍。リーグ優勝5度、日本一2度。3021試合出場のプロ野球記録を持つ。現役時代は176センチ、81キロ。ベストスコア69。

取材・構成 遠藤淳子(清流舎)

撮影 浅見桂子

協力 葛城GC(静岡・袋井市)