サントリーレディースが9日、兵庫・六甲国際GC(6511ヤード、パー72)で開幕する。今大会には勝みなみ(17=鹿児島高3年)新垣比菜(17=興南高3年)畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)蛭田みな美(18=学法石川高卒)が出場。ツアー競技で“アマ4強”が勢ぞろいするのは初めてで、8日は4人それぞれがコースで調整を行った。

 ツアー最年少優勝記録保持者の勝は7月1日に18歳の誕生日を迎える。「実は17歳のうちに優勝(ツアー2勝目)したいという思いがあって…。(主催者推薦出場が決まっている次週のニチレイレディースも含めて)あと2試合だし、めっちゃ厳しいことはわかってるんですが…」。この日は今大会のテレビ解説で来場した永久シード保持者の森口祐子に練習グリーンで即席レッスンを受けた。ポイントは「おなかに力が入れること」「肩を回してストロークすること」の2点。「ずっとパットに悩んでいて、指摘されることが本当にその通りなので、泣きそうになった」と感謝感激の様子だった。

 14年日本女子アマ優勝者で、前週のヨネックスレディースで初のトップ10を決めた蛭田はプロテスト受験中のため、今大会で“アマチュア卒業”になる。「先週のようなプレーを4日間できれば。他の3人はみんなうまい。自分のプレーに集中したい」と話した。

 昨季ツアーで出場3戦連続トップ10を決めた新垣は今季、ツアーで出場5戦中予選落ち3度。「今週も調子はあまりよくないんです。(3人と同じ大会に出ることについて)昨年ならひそかにベストアマを、と思えましたが、今は正直、自分のことで精いっぱいです」と控えめだ。

 畑岡は、昨年11月のツアーデビュー戦Pontaレディースで首位発進から7位に入った。今大会は今季ツアー初戦になる。4日前にインドネシア開催のエンジョイ・ジャカルタ・ワールド・ジュニア選手権から帰国したばかり。同選手権では15-17歳の部で優勝したが「調子はちょっとよくないです。このコースはグリーンの読みも難しい」。それでも「まずは予選通過が目標。その後はベストアマを目指したい。これだけの顔ぶれの中で取れたら、自信になります」と話していた。