プロゴルフの人気を飛躍的に高めた米国の往年のスター選手、アーノルド・パーマー氏が死去したと25日、米国ゴルフ協会(USGA)が発表した。87歳。AP通信によると、心臓疾患による合併症で亡くなった。

 米国でスポーツのテレビ中継が徐々に本格化し、大きな注目を集めるようになった1950年代半ばから活躍。メジャー7勝、米ツアーでは歴代5位の62勝を記録し、シニアツアーでも10勝を挙げた。

 力強いスイングと攻撃的なスタイルで女性を含め、ファンを魅了した。特に60年からの4年間でメジャー5大会を含むツアー29勝を挙げ、その無敵ぶりで米スポーツ界きっての人気者になった。

 ジャック・ニクラウス選手(米国)ゲーリー・プレーヤー選手(南アフリカ)とともに「ビッグスリー」と呼ばれ、74年に世界ゴルフ殿堂入り。ビジネスでも成功し、世界各地でゴルフコースの設計に携わった。