石川遼(25=CASIO)は8バーディー、4ボギーの68で回り、通算2アンダーの142で35位となり、決勝ラウンドへ進んだ。

 117位と出遅れた前日から一転、全体トップとなる8つのバーディーを量産した。スタートのの10番でバンカーから1・5メートルにつけ、11番は5メートルを沈めて連続バーディー。後半2、3番の連続ボギーで一時は予選通過が危うい状況となったが、4番で会心のバーディー。ティーショットは力強くドライバーを振り切り、第2打は残り154ヤードから8番アイアンで1・5メートルにつけた。「気持ち的にもう1回、頑張ろうと思えた」と自らを勇気づける分岐点となった。

 「久々にかみ合った」という18ホール。アイアンは「今年のラウンドの中で一番良かった」と胸を張り、前日苦しんだパットも「思った通りに距離感を合わせられた」と修正した。ただ、充実感はあっても満足はしていない。「パットはまだ100%の自信を持てていない。油断は禁物。ドライバーも2番で、すごくひどいショットがあった」。そんな課題と残る36ホールで向き合えるのも、予選を通ったからこそ。「今の自分の状態で(難しい)サウスコースをどう感じるのか楽しみ」とうなずいた。