ゴルフの全英女子オープンを制した桑木志帆(23=大和ハウス工業)が4日、都内で優勝帰国会見に臨み、2年後の28年ロサンゼルス五輪への思いを膨らませた。海外メジャー初制覇で世界ランキングは一気に上昇。遠い舞台だった五輪が視界に入り、会見では渋野日向子への憧れ、国内女王への意欲、優勝後の夜まで、明るい笑顔で語った。
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赤白柄のウェア姿でマイクを握り、質問を受けるたびに表情を緩めた。桑木は海外メジャー初制覇の実感を問われると「実感が湧いてきた感じです」。インスタグラムのフォロワーが約1万1000人増えたことには「びっくりしました」と目を丸くした。
全英制覇で世界ランキングは16位に浮上し、7位の山下美夢有、15位の西郷真央に次ぐ日本勢3番手に入った。五輪は「全然手が届かないところ」と思っていたが、一気に夢が近づいた。「アスリートとして目指すところだと思うので、出場したいなという気持ちはあります」と、声を弾ませた。
五輪の名場面を問われると、少し考えて「なんも言えねぇ、ですっけ? 古いですかね」と笑った。08年北京五輪で競泳の北島康介が残した名言を強いて挙げた様子で、本人もどこか照れくさそう。それでも「戦ってる姿を見ると刺激とか勇気がもらえます」と、スポーツの祭典への憧れは素直だった。
大会後は、クラブハウスでビールとハイボールを飲み、ホテル到着後にもビールを2本飲んだという。「おいしかったです。最初のビールがぬるかったのが残念だったんですけど」。自分へのご褒美にも「お酒いっぱい飲みます」と、会見場を和ませた。
同じ岡山県出身で19年全英女子オープン覇者の渋野日向子は、今も憧れの存在だ。「昔からお姉ちゃんみたいな存在。背中を見て育ってきました」と語り、優勝後には「すごいねと言ってくれましたし、またご飯行こうって言ってくれました」と明かした。
今季は国内ツアーを主戦場にし、「女王を取りにいきたいです」と宣言。来季からは米ツアーに本格参戦する予定で、海外での新たな戦いも待つ。新メジャー女王が、国内女王、世界、そして五輪へ明るく歩き出す。【山田遼太郎】
◆五輪選考 ロサンゼルス五輪出場資格は、女子世界ランキングを基にした五輪出場用ランキング(OGR)で決まる。国際ゴルフ連盟(IGF)によると、女子の資格期間は28年6月5日まで。出場枠は各国原則2人だが、OGRトップ15以内の選手については最大4人まで認められるため、日本勢4人がトップ15入りすれば、最大4人が出場できる可能性がある。

