前日は117位から35位にジャンプアップした石川遼(25=CASIO)は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72と伸ばせず、通算2アンダーの214で42位に後退した。

 前日に続いてアイアンショットが好調。後半4番でダブルボギーにつながるミスこそあったが、パーオン率は70%を超えた。それだけに、パープレーで終わったのは悔しさが募る。「このショットだったら、5アンダーくらいで回れてなきゃいけない」。原因は明らか。「もう少しパッティングを決めていければ良かった」と悔やんだ。

 18番パー5の第3打で1メートルにつけながらバーディーパットがカップに蹴られた。直前の17番で完璧な第2打からバーディーを奪っていただけに痛い取りこぼしとなった。折り返した後の1番でも1メートルが入らない。「18番は引っかけて、1番は下りのフックかと思ったらスライスの読み間違え。読み間違えも、自分の技術的なミスからだと思う」と振り返った。

 「打った感覚と結果がずれすぎている。どこを通せばいいというラインも見えてこない。どこを通したらいいか分からない感じ。“広角打法”じゃないですけど…」。苦笑交じりにグリーン上の悩みを吐露したが、終盤5ホールで「平均点以上のパットができた」のが一筋の光明だという。つかみかけた感覚をすぐにでも確かめようと、ホールアウト後はパッティンググリーンへ直行した。