30歳の岩橋里衣(りえ=太平洋C成田C)はQT18位に入り、初めてツアーフル参戦の権利を勝ち取った。10歳でクラブを握り、23歳から本格的にプロを目指し、28歳の時にプロテストに合格した。

 上り調子のきっかけはティーチングプロで“QP”の愛称で知られる関雅史(42=写真)との出会いだった。自ら工房を営む関なら、スイングとクラブフィッティングの両面からアドバイスをもらえると知人に紹介された。決して否定から入らないコーチングスタイルが、岩橋のプレーに自信を与え、徐々にゴルフの内容がよくなってきた。

 「目標はシードを獲得してのツアーフル参戦。優勝したい気持ちはありますが、それよりも自分が設定したスコアで回ること。順位より自分自身との闘いを重視して上を目指します」。もうQTへは戻りたくない-。その強い決意が好成績を引き寄せる。岩橋のプロ人生に花開く日は近い。