今季限りで引退する宮里藍(31=サントリー)が、涙で集大成の大会を終えた。

 12番パー5ではバンカーから直接カップインしてバーディーを奪い、集まった大観衆を沸かせた。最終18番でパーパットを沈めると、地鳴りのような大歓声。この日は5バーディー、4ボギーの71、通算2アンダーで全日程を終了。最後までプロとしての戦いを貫いていた宮里も、引き揚げる際には感極まって涙した。

 今後については「自分の気力と体力、今のモチベーションを考えると、そんなに長くはない。頑張って9月までというのが今の目標。(米)メジャーを戦いたいというのが、自分を支えている。(9月の)エビアン(選手権)が終わってみないと、自分の気持ちは分からない」と素直な気持ちを口にした。

 さらに宮里は「自分が思っていた以上の何十倍もの人が足を運んでくれて、4日間、18ホールを付いてきてくれた。できることなら1人、1人に『ありがとうございます』と伝えたい。これだけの人が見に来てくれる。プロゴルファー人生、最高の思いをさせてくれた。一生、記憶に残る1週間でした」と集まった観衆に感謝した。