キム・ハヌル(28=韓国)が賞金レースを独走する今季3勝目を手にした。獲得賞金は7858万2000円となり、2位鈴木愛との差は3140万6000円まで拡大。2週後のアース・モンダミンカップで、ツアー史上最速の年間賞金1億円突破を果たす可能性も出てきた。賞金の話には照れ笑いを浮かべ、無言で手を振ったが「プロデビューをしてから、一番いいシーズンを送れています」という。

 最終日は2位に3打差をつけてスタート。堀琴音のチャージを受け、終盤は1打差の接戦となったが、運も味方につけた。17番パー5でフェアウエーからの第2打が一直線で左林へ。ところが、ボールが木に当たり、なんとフェアウエーまで戻った。

 「ユーティリティーで残り60ヤード地点に刻むつもりでした。打った瞬間に『まずい』と思う間もなくボールが出てきてくれて…。あれで勝てるのでは、と思った」。ヘタをすればダブルボギーなどトラブル必至の状況から一転、残り97ヤードの第3打をピン30センチにつけ、楽々バーディーを奪った。

 今季の目標だった「3勝」を早くもクリアした。「賞金女王争いは終盤に大きな大会がたくさんあるので、まだ考えません。でも、次の4勝目は達成したいです」。日本語で「空」を意味するハヌルの勝負カラーであるブルーの優勝ジャケットを着て、ニコニコ笑った。次は韓国ツアー時代も含め、キャリア初の年間4勝に挑む。