比嘉真美子(23=フリー)がプレーオフで強敵を下し、4シーズンぶりの優勝をつかんだ。

 最終18番を終えて通算12アンダーで並んだのは、今季3勝で賞金ランキング1位のキム・ハヌル(28=韓国)。18番で行われたプレーオフ1回目では、キム・ハヌルの第2打がグリーン右横のラフに落ちた。直後、比嘉はピンまで残り127ヤードからピッチングウエッジで第2打を放ち、わずか数十センチという“べタピン”につける好ショットを披露。「もう完璧な、今日イチのショット」という1打で、13年5月のリゾートトラスト・レディース以来、ツアー通算3勝目を挙げた。

 2勝目以降、不安定なドライバーショットに悩み「私は2度と優勝できないんだという気持ちもあった。ゴルフを辞めたいと昨年半ばまで2~3年は思っていました」と振り返る。優勝インタビューでは涙も流し「今日という優勝が見えた時、いろいろ考えさせられた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 13年の優勝時には、JGAナショナルチームでの海外遠征などを通じて交流が深かった松山英樹の名前を挙げ「男子は松山、女子は比嘉に!」と宣言していたが「今もようなるように頑張りたい」と強調。現在、メジャーの全米プロで優勝争いを展開する松山のプレーを連日、テレビを通じてチェックしており「世界舞台で素晴らしいプレーをみてすごい刺激を受けている」と気持ちを高揚させていた。