かつて世界ランク1位にも立った宮里藍(32=サントリー)の現役最後の大会が開幕したが、悪天候のため第1日の競技が無効になる異例の事態になった。

 宮里は10番からのインスタートで、6ホール終了時点で1バーディー、2ボギー、1ダブルボギー。7ホール目の16番パー4でバンカーからの第2打をピンそばに付けたところで突然、嵐のような暴風雨に見舞われた。競技再開のメドが立たず、宮里は一時ホテルへ戻った。

 中断から4時間半が過ぎた現地時間午後2時半すぎに、大会側は第1日の競技を無効とすると発表。当初の4日間大会を3日間に短縮し、仕切り直しとして天候が回復する15日に第1日をやり直すことを決めた。

 中断時点で3オーバーの暫定48位だった宮里だが、その記録も無効となる。

 宮里は「すごくビックリしました。なかなかこういう決断はメジャー大会ではないこと。どうしてそうなったのか、気になりますが、また明日から1日やり直します」と淡々と話した。

 突然の嵐に見舞われた16番を「身の危険を感じるほどだった。危なかったですね」と振り返った。