松山英樹(25=LEXUS)は5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算6オーバーの286で26位だった。

 「後半だけ良かったですね」と振り返ったように、9番でダブルボギーをたたくなど10番までにスコアを4つ落とした。それでも、5番アイアンのティーショットをピンそば1メートルにつけた11番から3連続バーディー。最終18番は納得のドライバーショットからバーディーで締め、パープレーでシーズン最後のラウンドを終えた。

 1位で迎えたポイントランクはプレーオフ4試合を戦って8位。最終盤こそ不満の残る結果となったが、そのポイントランクでも米ツアー本格参戦から4年目で自己最高位を記録したように、世界選手権シリーズ2勝を含む3勝を挙げたキャリアベストシーズンの輝きは色あせない。

 本人は「いい時と悪い時の波がすごく大きい。調子を落としている時間が長い」と課題を挙げる。日米で圧倒的な強さを誇った昨年末や最終ラウンドで「61」を出して優勝した8月のブリヂストン招待といった時期とのギャップにも悩まされたという。「(いつも)そのレベルになれたら常に優勝争いができると思いますし、メジャーでも勝てるんじゃないかなって感じはある」と話す。

 「(調子は)上がることはあっても、下がることはないと思ってやっている」と言い切る。常に上を目指すからこそ簡単に満足することはないし、人一倍練習する。28日からは欧州を除く世界選抜と米国選抜による団体対抗戦、プレジデンツ・カップ(米ニュージャージー州)に臨む。3大会連続の出場だが、今回はチームトップランカーとしてエースの活躍が期待される立場だ。「全力で頑張りたいなと思います」。世界のトップ選手たちには、休む間もなく最高峰の戦いの場が待っている。