優勝争いに加わっていたS・ハン(31=韓国)が、珍記録で大きく順位を落とした。

 通算9アンダー、首位と4打差5位で迎えた16番パー3。ツアー屈指の難易度と呼ばれ、縦長グリーンの右にバンカー、左に崖がある超難コースで、まさかの事態に陥った。

 ボールを崖に落とすと、木で視界を遮られ、打っても、打っても、ボールが戻ってくる。6打目でようやくグリーン横のラフに上がったものの、7打目でボールが転がり落ちて再び崖下へ。

 にっちもさっちもいかず、8打目でボールを戻して仕切り直すと、11打目でようやくパットを沈めた。

 プロのツアーではあまりなじみのない呼称のオクタプルボギー(パー3での11打)で、このコースの大会ワーストを2打更新する珍記録。通算1アンダーまで貯金を崩し、その時点で5位から40位まで後退したS・ハンは、悔しさを通り越して苦笑いをするしかなかった。