プロ7年目となる福田真未(25=えんホールディングス)が、ツアー初優勝を飾った。

 通算11アンダーの首位から出て3バーディー、3ボギーの72で回り、通算11アンダー205。第1日から首位をキープし続けた完全優勝だった。「本当に信じられない気持ちでいっぱいです。まさか、この終盤でこんなに良いプレーができるとは思っていませんでした」とうれし涙を流した。

 後半12番のバーディー奪取で、2位のアン・ソンジュ(30=韓国)とは最大6打差まで広げた。独走の展開のはずが、初優勝の重圧が両肩にのしかかり、安定していたショットとパッティングが微妙に不安定となり、16番で1打差まで迫られた。それでも第1日からコンビを組むハウスキャディーの三枝久美子さん(26)と一緒にグリーンのラインを読み切り、苦しい場面の残り3ホールをパーセーブで乗り越えた。

 「本当に何も動じないキャディーさんでボギーがきても、バーディーがきても淡々としてくださった。私は何も気にしないで、ずっとラウンドできました」

 優勝を決めた後、香妻琴乃や東浩子ら同年代の選手たちに笑顔で出迎えられると「ずっと待ってくださった同期や先輩方に感謝したい」と口にした。ツアー初優勝で、4年連続の賞金シードも確保できた。「今日の優勝が自信になりました。まだあきらめずに毎日練習した結果だと思っているので努力だけは怠らず、また来週から。最終戦も一生懸命、上を見て頑張っていきたい」と口調を強めた。