最終戦で賞金王を逃した小平智(28=Admiral)は、素直に宮里の勝利をたたえた。

 「優作さんには心からおめでとうと言いたい。(賞金王には)優勝しかないのに、優勝したのはさすが。賞金王争いの中にいられたことが、すごくうれしい」と淡々と話した。

 この日は、前日までのドライバーの不調がうそのように、前半で4バーディー、1ボギーとスコアを伸ばした。後半11番でダブルボギーをたたいたが、終盤の16、17番と連続バーディーで踏みとどまった。通算3オーバーで21位となり、主催者の日本ゴルフツアー機構の試算によれば、世界ランク49位前後まで上昇する見込み。50位以内が出場できるマスターズへ一歩近づいたが「最後のアジアンツアーまで分からない。ボクはまだ、これで今年が終わりではない。インドネシアでのアジアンツアー最終戦まで戦って、マスターズ出場が実現して、今年が1番いい年だったと実感できる」と気持ちを引き締めていた。