日本ゴルフツアー機構(JGTO)の表彰式が4日、都内のホテルで開催された。

 賞金ランクトップで最終戦を迎えるなど、国内ツアーを引っ張った小平智(28=Admiral)は、総合力を示すUnisysポイント(109)、パーオン率(70・67)、バーディー率(4・23)、トータルドライビング(15)と4部門でトップに立った。

 「僕はトータルドライビングが取りたくてしょうがなかった。この賞は1年通してドライバーがうまかったことを表す。一番取りたかった賞なので、メチャクチャうれしい」。ツアーで最も“飛んで曲がらない”選手となったことを素直に喜んだ。

 賞金王のタイトルは最終戦で優勝した宮里優作(37)に逆転でさらわれる形となったが、待ち望んでいた吉報が届いた。最新世界ランクで49位となり、初めてマスターズ出場圏内に入り込んだ。この位置を年末までキープできれば初のオーガスタ行きが決まる。ポイントを稼ぐために14日から始まるアジアツアーのインドネシア・マスターズ参戦を予定し、すでに移動便もホテルも確保。ただ、今週開催される欧州ツアーのヨブルク・オープン(南アフリカ)に出場するライバルたちの動向も注視した上で「出ない方がいい状況だったら、出ない決断もある」とした。

 18年初戦はハワイで開催される米ツアーのソニー・オープンとなる見込みで「オフはつくらないつもり。年末もしっかりトレーニングして、ソニー・オープンからエンジン全開でいきたい」。世界ランクによって出場資格を得られそうな3月の世界選手権シリーズについても「出られる試合は出たい」と前のめりだった。