世界ランク5位の松山英樹(25=LEXUS)が、18年初戦でまずまずのスタートを切った。5バーディー、2ボギーの70で回り、3アンダーで首位と3打差の7位。グリーン上で苦しみ「ゼロ点」と辛口採点する内容ながら、スコアはまとめてみせた。マーク・リーシュマン(34=オーストラリア)が6アンダーで単独トップに立った。

 18年初ラウンドを終えた松山は「思ったより悪くなかった。ビックリです」と言った。ただ、あくまで想定したラインを下回らなかっただけで納得とはほど遠い。「ゼロ点です。いいところを探すのが大変。ただ、思った以上には悪くなかったというだけで…」。終了後は練習場に直行するところまで含め“平常運転”で新年をスタートさせた。

 16年大会を制したパットの名手スピース(米国)も苦しんだ、例年以上に重く仕上がったグリーン。1番でいきなり3パットボギーをたたいた。「全然ダメ。速いところは速く、でもそれを気にしたら全然ショートしたり。全然合ってない」とコンディションの変化にてこずり、合計31パットを要した。それでも、グリーンを外したのは4ホールだけ。バーディートライの数を増やし、辛抱強く攻略の糸口を探る。17番はエッジからパターで5メートルを沈め、最終18番も2メートルのバーディーパットをねじ込んだ。

 「最後もそうだけど、ミスパットの後に拾えているところもある。(全体的に)何とか修正できたら面白い」。過去2度の出場ではいずれも優勝争いに加わっている。好相性の地で徐々にエンジンをかけていく。