昨季賞金王の宮里優作(37=フリー)が、今季初優勝を視界に捉えた。首位と2打差6位から出て3バーディー、ボギーなしの68で回り、日本人トップとなる通算9アンダーの204。首位と1打差2位に接近した。第1日は「食あたり」で52位と苦戦しながら、2日連続の60台で逆転優勝へ1歩前進した。

 宮里優が「最後の2ホール」で連続バーディーを奪い、単独2位に浮上した。1番パー4で第2打をピンそば1・5メートルにつけてバーディー発進するも、その後は15ホール連続パー。ボギーを打たなかったことは幸いだが、6番で1メートルを外すなどパットがさえなかった。ようやく17番で約2メートルのパットを沈め、16ホールぶりのバーディー。これで自信を取り戻し、最終18番でも4メートル強を入れて首位と1打差2位に食らいついた。

 「パットの読みが甘くて入らない。しんどかった」

 前週は40位。今大会も東南アジアの環境になじめず、第1日は「食あたり気味」と52位からの発進だった。そこから65、68と2日連続の60台で一気に優勝争いに参戦。首位ウェバーの背中は、手の届くところにある。昨年は首位で迎えた最終日に73とスコアを伸ばせず6位。「(当時は)焦りがあった。今年は余裕を持っていける」。今季初勝利へ、昨季賞金王は自然体だ。