1年ぶりのツアー復帰だったるタイガー・ウッズ(42=米国)は4バーディー、4ボギーの72で回り、通算3アンダーの23位だった。

 勝負服の赤と黒のウエアに身を包み、世界ランク5位の松山英樹(25)との同組ラウンド。「65で回って10アンダーにすればプレーオフに入れると思った」と勝利に貪欲な姿勢は変わらなかった。14番から18番までバーディーとボギーが交互となる出入りの激しい内容。後半2番のバーディーで一時は通算5アンダーまで伸ばしたが、4、7番と2つのボギーをたたいた。

 ティーショットの安定感こそ欠いたが、ドライビングディスタンスは300ヤードを超えて上位にランクイン。卓越した小技を生かして72、71、70、72と4日間で1度もオーバーパーを打つことなくスコアをまとめ「とても満足している」と言った。

 昨年12月の慈善大会、ヒーロー・ワールドチャレンジで実戦復帰を果たしたが、ツアーでのプレーとなれば話は違ってくる。練習を続けていても「試合でどこまでできるか分からなかった」と一抹の不安を抱えていた。自らも勇気づける72ホールを終え「痛みなくやれた。いいショットが打てることが分かった。十分戦える」とうなずいた。