シュバンカル・シャルマ(21=インド)が5バーディー、3ボギーの69で回り、通算13アンダーの200で2位に2打差をつけて単独首位の座をキープした。

 今季欧州ツアーで2勝を挙げ、同ツアーポイントレーストップに立ってブレークの予感を漂わせる21歳は今大会出場64選手の中で最年少。米ツアー、世界選手権シリーズともに初出場となる。最終18番は4メートルのパーパットを沈めてガッツポーズ。「この試合に出場するのは夢がかなったことの1つ。首位に立つなんて夢のようだ。後半にミスが出てしまったが、首位を守れて良かった」と素直に喜んだ。

 最終日は今大会最年長47歳のフィル・ミケルソン(米国)とともに最終組で回る。「ずっとテレビで見てきたレジェンド」というあこがれの存在とは、この日のスタート前に初めてあいさつを交わしたという。「パッティンググリーンで僕とキャディーが近寄っていったら、どうやらメディアだと思ったみたいで『今はダメだよ。ラウンドの後にして』と。その後、どうやら僕だと分かったようで『申し訳ない。メディアかと思った』『良い1日を』と言ってくれた。ナイスだった」と笑顔で明かすエピソードも初々しい。

 21歳7カ月での優勝となれば、パトリック・リード(14年キャデラック選手権、23歳7カ月)を抜いて世界選手権シリーズ最年少V。松山英樹に続くアジア勢2人目の世界選手権シリーズ制覇にインドの新星が挑む。