首位スタートの石川遼(26=CASIO)が、5バーディー、2ボギーの68で回り、通算11アンダーで2位に4打差をつけ首位をキープした。

 石川は、スタートの1番パー4でバーディーを奪うと、3番パー3でもバーディーと、早々にリードを広げた。

 その後はスーパーショットで苦しい場面をしのぎ、10アンダーをキープ。特に9番では、ドライバーでコース右斜面の植え込みに打ち込むトラブルを絶妙なスーパーショットでカバー。結局パーでしのいでガッツポーズも飛び出した。

 後半も3バーディー、2ボギーとスコアを伸ばし、強風で苦しむ選手が多い中、好調なパットを中心に孤高の戦いを演じた。

 「大会前の千葉オープン、岐阜オープンで強い風を経験できていたんで、風に対しての免疫ができていた感じはあります。先週2プレーしてよかったなと思っています」と話した。

 9番のトラブルについては「枯れ葉が植え込みの下にバアっとあって、ロストボールだった可能性もあるので、逆にラッキーだなと感じました。2打目の時点で、ボギーだなとあきらめていなかったし、前向きな気持ちではありました」と振り返り、攻める姿勢を強調していた。

 今大会単独首位で決勝ラウンドを迎えるのは初出場の2008年以来、2度目。選手会長として、01年の片山晋呉、08年宮本征勝以来3度目の開幕戦優勝も見えてきた。