初日、第2日とトップを走った石川遼(26=CASIO)は、1バーディー、2ボギーとスコアを1つ落とし、通算10アンダー203で2位に後退した。 石川は、1番で4メートルほどのバーディーパットがカップにけられパーになると、最後までパットが決まらず苦しんだ。4番では、第1打を池に入れボギー。最終18番でも、第2打を再び池に打ち込みボギー。この日大躍進した重永亜斗夢(29=ホームテック)に4打差をつけられた。

 ホールアウト後は「自分の今の100%がこの成績だと受け止め、明日からしっかりプレーしたい」と前を向いた。前日まで絶好調だったパットについては「悪い感じではなかった。自分のパットのレベルが上がった気がする」と打った感触に手応えを口にした。会見後は、練習場でこの日つかんだ感触を忘れないように、黙々とパターの練習に取り組んでいた。

 また、熊本地震から2年となったこの日は、石川の発案で、選手とキャディー、関係者が熊本県の花「リンドウ」をモチーフにした紫色のピンバッジをつけてプレー。石川は「熊本の震災については、今後とも継続的に支援していきたい。大会期間中に震災から2年となることは知っていたので、何かできることはないかと、JGTOと相談して、自分がリボン型のピンバッジにしようと考えた」と話した。