ルーキーの新垣比菜(19=ダイキン工業)がプロ転向後、初の首位スタートを切った。8バーディー、3ボギーで回り、ツアー1勝の2年目・永井花奈(20)と並び、5アンダーの67でトップ発進した。開幕から同期が躍進する中、アマチュア時代からプロツアーで活躍してきた新垣も本領を発揮した。

 新人で「本命」の1人が首位に躍り出た。「イメージが結構出ましたね」と振り返る新垣はパッティングがさえた。後半1番で6メートル、3番ではカラーから9番アイアンで5メートルを沈め、5、6番では2~3メートルを確実に決めて連続バーディー。うねりが大きく、難しいグリーンを攻略し、この日最多8バーディーを奪うと「ほぼ満足できるゴルフでした」と納得の表情を浮かべた。

 高校2年だった15年、ツアー史上初となるアマで3週連続トップ10入りした新垣は、下部ツアーで史上3人目のアマ優勝も果たした。今月16日にダイキン工業との所属契約も発表された期待の新人は、ツアー本格転戦に「とても疲れる」とポツリ。故郷・沖縄での生活はシャワーで済ませた風呂タイムも湯船に漬かって疲労回復しているという。今季は出場5試合で21位が最高。アマ時代、勝みなみと並んで同期をけん引してきた新垣は「3日間、アンダー(パー)で回れたら」と静かに燃えていた。