元世界ランク1位で昨年現役を引退した宮里藍さん(32)が「ブリヂストン・アスリートアンバサダー」として活動をスタートさせた。

 まずは中学生の質問に答える「模擬記者会見」。尊敬する人について聞かれると「私の人生において、一番影響力のあった父親ですかね。ゴルフを始めるきっかけにもなったし、常に、何でも話せる間柄。私のスイングコーチでもあり、延長線上で自分の私生活のこととか、プロになった上でも人としてもいろいろ迷うこともあって、そういう話もできる存在」と父優さんへの感謝を口にした。

 現役時代に一番強いと感じた相手については、レジェンド、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)の名前を挙げた。「彼女にはなかなか勝てる気がしなかったですね。彼女が引退する前に何度か米国で優勝争いもしましたけど、やっぱり勝てなかったですし、欲を言えば、彼女が強い時に彼女に勝ちたかったという目標が米国ではあった。逆に、強いな、倒せそうにないなと思う相手がいたからこそ頑張れた。自分もどんどん強くなって上達して、あそこのレベルまでいきたいというモチベーションを保てた。彼女はすごく強かったですけど、同時にすごく感謝しています」と素直な思いを語った。

 「みんながこんなにもゴルフに興味を持ってくれて、素敵な質問を考えてきてくれたことがすごくうれしかった」と終始笑顔だった宮里さん。最後は「いろんな世界に触れてほしいなと思います。ゴルフに限らず、みんなが興味あることにどんどんトライしていってもらって、その先で得る経験はすごく重要で、これからの人生に役立つものばかりだと思う。いろんなことにチャレンジする勇気をもっていってもらいたいと思います」とメッセージを送った。第1ラウンド終了後にはブリヂストン契約プロとともにサイングッズ抽選会にも出席し、ファンと触れ合った。