8アンダーの1打差2位でスタートした時松隆光(24=筑紫ケ丘GC)が、5バーディー、1ボギーとスコアを4つ伸ばし、通算12アンダーで単独首位に立った。

 時松は、スタートの1番パー4から連続バーディーを奪うと、6番、7番でも連続バーディー。9番でボギーをたたいたが前半だけで3つスコアを伸ばした。後半は、我慢強くパーを拾い、14番では4メートル近いパットを沈めバーディー。3日間、67、67、67と60台で回り、気が付くと2位に3打差をつけていた。

 この日最終組で一緒に回った近藤智弘、金亨成は子どものころからのあこがれの存在。特に、近藤は、小学生時代に大会を見物に行った際に、ゴルフボールにサインをもらった思い出がある。「優勝争いをしているときに、サインをもらった。子どものころ、ああなれたらいいと思っていた近藤さんや金亨成と、ロープの中で戦えて充実感があった」としみじみと話した。あこがれの先輩と戦い、その中でつかんだメジャー初制覇のチャンス。優勝すれば、全英オープン出場権の獲得もかかるが「メジャー出場権より、(5年シードで)5年間、この職場にいられることが1番大きい」と控えめな時松らしい目標を口にした。