男子ゴルフの石川遼(26=CASIO)が、渦中のフィル・ミケルソン(48=米国)について言及した。

 18日に都内でISPSハンダ・マッチプレー選手権(1回戦7月26日開幕、埼玉・鳩山CC)の記者発表に出席。壇上で司会者から、全米オープン第3ラウンド13番で動いている球を故意に打ち返して物議を醸したミケルソンの話題を振られ「個人的な感情が入ってしまうかもしれないんですけど…」と前置きして素直な感想を口にした。

 「かなりビックリしました」と苦笑した後で名手の心中に思いをはせた。「本人のコメントの中で『今まで何回かやろうと考えていて、今回初めてやった』というコメントもあった。動いているボールを止めたいと思ってしまうような(厳しい)コースセッティングの中で、世界のトップ選手たちは何度もプレーしている。プレーヤーとして、止めたいという気持ちは分かる」。そして「気持ちは分かるんですけど、ゴルフの根本的なところには、ちょっと反するのかな」と言葉を選びながら見解を示した。

 最後は「基本的に僕らは止まったボールしか打たないので、動いているボールを打つのはそんなにうまくないはずなんですけど、非常にうまく打っていましたね」と笑いを誘っていた。